ウグイスの繁殖期の地鳴き-日光
昨日今日と日光でした。戦場ヶ原に昨夕行き録音機を仕掛け、今朝回収しました。都合、5台を仕掛けたのですが、1台は失敗。それでも、午前3時~6時のタイマー設定で録音していますので、4台で合計12時間の音源があります。これは、チェックのしごたえがあります。
ところで本日の回収のときに、ウグイスの地鳴きを聞きました。実は、繁殖期のウグイスの地鳴きは、たいへん珍しいのです。以前、かなりベテランの方から「ウグイスは繁殖期に笹鳴きをするのか?」と聞かれたことがあります。この方は、聞いたことがないための質問でした。
私は、過去に2回聞き、録音しています。ですから今日はわずか3回目の経験となります。PCM-D100で録音、ボリュームの増幅、1,000Hz以下のノイズの軽減、300Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。
「JapaneseBush-Warbler150629_0060.mp3」をダウンロード
ウグイスは1夫多妻ですから、さえずっている雄以上に、その周辺雌がいるはずです。藪の中にいるのですから、当然ボーカルコミュニケーションをとるはずで、地鳴きが聞こえてもよいと思うのですが、なかなか聞けません。
飼育記録では、雄がさえずりの合間に地鳴きをしたという報告があります。少なくとも、雄が鳴くことは鳴くようです。ただ、さえずらない雌を飼うことはあるとは思えず、飼育下でも繁殖期に雌が地鳴きをするかの記録は稀でしょう。
今日の地鳴きは、冬に聞くものに比べて音量が低いと思いました。5m離れた藪で鳴いていたのですが、声が小さく聞こえました。このように、声が小さいため鳴いていても気がつかない可能性もあります。今日は一瞬、姿が見えてウグイスであることは確認できたのですが、雌雄の違いである大きさを判断するほどじっくりとは見えませんでした。はたして、鳴いたのは雌なのか、知りたいところです。
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