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2015年6月

2015年6月29日 (月)

ウグイスの繁殖期の地鳴き-日光

 昨日今日と日光でした。戦場ヶ原に昨夕行き録音機を仕掛け、今朝回収しました。都合、5台を仕掛けたのですが、1台は失敗。それでも、午前3時~6時のタイマー設定で録音していますので、4台で合計12時間の音源があります。これは、チェックのしごたえがあります。
 ところで本日の回収のときに、ウグイスの地鳴きを聞きました。実は、繁殖期のウグイスの地鳴きは、たいへん珍しいのです。以前、かなりベテランの方から「ウグイスは繁殖期に笹鳴きをするのか?」と聞かれたことがあります。この方は、聞いたことがないための質問でした。
 私は、過去に2回聞き、録音しています。ですから今日はわずか3回目の経験となります。PCM-D100で録音、ボリュームの増幅、1,000Hz以下のノイズの軽減、300Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。



 ウグイスは1夫多妻ですから、さえずっている雄以上に、その周辺雌がいるはずです。藪の中にいるのですから、当然ボーカルコミュニケーションをとるはずで、地鳴きが聞こえてもよいと思うのですが、なかなか聞けません。
 飼育記録では、雄がさえずりの合間に地鳴きをしたという報告があります。少なくとも、雄が鳴くことは鳴くようです。ただ、さえずらない雌を飼うことはあるとは思えず、飼育下でも繁殖期に雌が地鳴きをするかの記録は稀でしょう。
 今日の地鳴きは、冬に聞くものに比べて音量が低いと思いました。5m離れた藪で鳴いていたのですが、声が小さく聞こえました。このように、声が小さいため鳴いていても気がつかない可能性もあります。今日は一瞬、姿が見えてウグイスであることは確認できたのですが、雌雄の違いである大きさを判断するほどじっくりとは見えませんでした。はたして、鳴いたのは雌なのか、知りたいところです。

2015年6月27日 (土)

蚊除けスプレーkikirikiraの使用レポート

 蚊の季節を迎え、太巻き蚊取り線香や痒み止めを購入して準備万端、整えています。風が吹けば蚊取り線香は効果がなくなるので、蚊除けのスプレーやジェルも必要です。ただ、これらは基本農薬が入っているため、帰ってから洗い流すようにしています。それでも、毎日使っているのですから副作用が気になります。
 ということで、農薬の入っていない蚊除けスプレーを探していたところ、日光の霧降高原のきすげ平にある霧降高原レストハウスで「kikirikira」を見つけました。「ききりきら」と読みます。企画販売は、一般財団法人自然公園財団です。農薬やアルコールが入っていないことが売りです。シラカバの木酢とペパーミントなどのハーブのエキスが入っています。考えてみれば、ハッカは虫に食べられないための成分ですから、それを蚊除けに使えることになります。値段は、50mlで1,000円ていど。
Kikirikira150627

 さっそく六義園で試してみました。考えてみると、効果の判定がすごく難しいことがわかりました。ひとつに蚊の攻撃は、天候や時間に大きく影響を受けるのです。それに、じっとしているか、動いているかもかなり刺され具合がちがってきます。まして、一人にはは農薬入り、もう一人にはkikirikiraを使って比較したとしても、人によって蚊の好かれ方が違うのですから、比較できません。
 そのため、正しい検証はできませんでした。ただし、少なくとも効果はあります。近くまで蚊が飛んできて去って行くようすを見ることができました。ただ、農薬入りだとだいたい2時間は効果が持続しますが、1時間強といったところ。そのため、のんびりとベンチに座っていたら、蚊に刺されました。
 あと臭いがきつくなく、どちらかというと良い香りがするのがうれしいです。子どものために、あるいは使用頻度の多い方にお勧めします。
 楽天市場では、釣具店の通販にありました。
  http://item.rakuten.co.jp/ootani/10002826/?scid=af_pc_etc&sc2id=309185370

2015年6月22日 (月)

ジョウビタキのさえずり

 ここ数年、各地で夏にジョウビタキが見つかっています。繁殖の確認もされていて、さえずりが気になっていました。そんなところに、Oさんから栃木県でジョウビタキ発見の情報をいただき、本日行ってみました。
 着いたとたんにさえずり聞こえ、言われたソングポイントにとまって鳴いています。なんと簡単と思ったら、録音機を準備しているうちに飛んでしまいました。世の中、そう甘くはありません。今度は、録音機を手にして準備をしていると数分で戻って来て、またさえずりはじめてくれました。PCM-D100で録音、ボリュームはそのまま。3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 環境は、標高1,000m以上の山地、森林が近くにある住宅地です。ソングポストは、アンテナでした。車はもちろん人通りもあって、イヌを散歩させている人も通り、イヌに吠えられました。
 ほぼ同じ節を繰り返し、間を開けて10分ほどさえずります。最初に震える伸ばす声があって、その後に一気に抑揚の激しい節回しで鳴きます。もし、間違えるとしたら節回しでノビタキ、音色でベニマシコでしょうか。
 ひとしきりさえずるといったん飛んで行き、しばらくすると戻って来てまたさえずりました。これをくりかえしていました。
 以前、春先にジョウビタキのぐぜりを録音したことがありますが、ぐぜりとはまったく違う鳴き声でした。また、カミさんが韓国で録音したものは、音質と節は同じように聞こえるものの、はじめの震えるような伸ばす声がありませんでした。複雑な鳴き声だけにバリエーションも多そうです。
  夏至になっても、これだけ一生懸命さえずっているというのも不思議です。どうも、独身雄が、新天地を求めてやって来たのではないかと推理しています。
 いずれにしても、このさえずりをたよりに繁殖期のジョウビタキの発見に役立てばと思って公開いたします。
 発見されたSさん、Tさん。伝えていただいたOさんにお礼申し上げます。

2015年6月19日 (金)

『世界のカワセミハンドブック』のご紹介

 文一総合出版のハンドブック・シリーズは、面白いタイトルが並んでいます。しかし、カワセミだけのハンドブックとは恐れ入りました。著者の大西敏一さんから、いただきましたのでご紹介いたします。
 世界のカワセミは約95種類、そのうちの70種類が紹介されています。小型の本に70種類が収録されていますから、中身はぎっしり詰まっている感じです。
 世界のカワセミですから、こんなカワセミがいるのかと思うような美しいカワセミが登場します。でも、姿形はカワセミなのですから面白いですね。もちろん、日本のカワセミ、ヤマセミ、アカショウビンなども紹介されています。
 この本を持って、世界中のカワセミを見ようと試みる方もいることでしょう。しかし、現実には、この本を手にこんなカワセミがいるのか、いつか会いたいと思いを馳せることで楽しむことと思います。会えなくても楽しいカワセミの仲間は、魅力的な鳥であることは間違いありません。
Kingfisherhandbook150619

著者:大西敏一
発行:文一総合出版
サイズ:新書版
ページ数:80ページ
価格:1,296円(税込)
アマゾンのURL。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-%E5%A4%A7%E8%A5%BF-%E6%95%8F%E4%B8%80/dp/4829981202/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1434677064&sr=1-3&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5

2015年6月16日 (火)

『増補改訂新版・フィールドガイド日本の野鳥』出来!

 昨日は、日本野鳥の会の評議員会と理事会でした。評議員、理事、監事の改選が行われ、一部新旧の交代が行われました。ちなみに私は再任されました。
 日本野鳥の会としては今までになく堅調で赤字決算、赤字予算とはならず、会議はほっとした雰囲気のなか進行。そのなかで、安西英明理事から『増補改訂新版・フィールドガイド日本の野鳥』の紹介があり、事務局から1冊いただきました。
Fieldguide150616

  手にとって「なんだ変わってないじゃん」と言うのが第一印象。表紙のレイアウトも色、厚さもほとんど変わりないし、ぱらぱらめくっても内容に違いあるように見えないのです。
 ところが、ページ数は376ページから392ページと16ページ増えています。それにも関わらず5mmは薄くなり、重さでは450gから375gと75gも軽くなっています。
 肝心の内容は外見とは異なり、かなり書き換えられています。新しい分類に準拠しているほか、新記録の鳥が収録されています。本書は、高野伸二さんが心血を注いで作られたバードウォッチャーのための図鑑です。バードウォッチャーのご本人が、バードウォッチングに必要な内容を盛り込み制作いたしました。初版から30年以上たった今でも、この図鑑を超える図鑑は出ていないと思います。いわば、日本野鳥の会というより野鳥業界に残してくれた高野伸二さんの遺産と言えるでしょう。
 そのため、手を加えるとか、いじることすらためらわれたことと思います。しかし、時代とともに分類は変わるし、新記録の鳥の発見から新知見も発表され、変えざるをえませんでした。高野さんの意向を尊重しつつ、変えるという難事業を安西さんはじめ関係者の方々が尽力されたことになります。
 ですので、いずれの旧版をお持ちの方でも新版があると便利です。外見は同じでも、中身の違いを比較することで、野鳥とバードウォッチングの知識をより補強するという使い方もできます。
 出版社であれば、売れればそのまま出版していくだけでしょう。そして売れなくなれば、あるいは著者がお亡くなりになれば、改訂を行わずお蔵入りです。小まめに改訂し、なおかつ時代に即した著作にしていくことができるのは、日本野鳥の会の組織ならではと思いました。
 なお、 価格は3,600円(税別)です。書店で入手可能です。

2015年6月13日 (土)

梅雨はサギのコロニー

 ちょうど4年前の今ごろ(2011年6月5日)、埼玉県南部にあるサギ類のコロニーに行っています。アマサギ狙いだったのですが、コロニーではいろいろなサギの声が入りまじってしまい、目的のアマサギの声だけを録るのは困難でした。
 その後、このコロニーがどうなったのか気になって、今日訪れてみました。都心に近いコロニーなのでギャラリーがいるかと思ったのですが、週末にもかかわらず私1人でした。もっとも、私の行ったポイントからはコロニーを見渡すことができず、写真は撮りにくいロケーションです。後で気がついたのですが、カメラマンは対岸に8人ほどいました。こちらのほうは、距離があっても光線もよく、サギが見えることになります。
 幸いにして人もいないことがわかりましたので、立ち入り禁止の立て札の手前に録音機を置いておきました。OLYMPUS LS14で録音。ボリュームはそのまま、1,000Hz以下のノイズを軽減しています。



 サギ類は、コサギ、ゴイサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギがいました。数の多い順です。アオサギとカワウは周辺で飛行しているのを見ていますが、コロニー内では見ていません。
 録音機を置いたとき、いちばん近くにいたのはコサギですからコサギの声の可能性があります。しかし、いろいろな声が録れいて、どの声がどの種類なのかの特定は難しいですね。
 以前と比べると密度が高く、サギ類がたくさん木にとまっているように感じました。出入りも多く、多くなった印象です。このコロニーに隣接して耕作地があるのですが、放置されているようで、荒れていました。そのため、以前歩けた草むらの道が消えているなど、人が立ち入っている気配が少ないのが幸いしているのかもしれません。
 それにしても、暑い日でした。少しでも涼しいうちに思って午前9時に到着したのですが、すでに耐えがたい湿度と温度、サギのコロニーの取材らしい天候のなかでの録音となりました。

2015年6月12日 (金)

ハシブトガラスに威嚇される

  久しぶりにハシブトガラスに威嚇、攻撃に近い行動を受けました。
 一昨日と今日、朝の散歩でのことです。威嚇するハシブトガラスの声です。GALAXY S5 Activeで録音。ボリュームはそのまま。1,000Hz以下のノイズを軽減。軽くノイズリダクションをかけています。


 一昨日、1羽のハシブトガラスがこの声で鳴きながら頭の上をすれすれに飛行されました。今日は2羽いたのですが、1羽が同じように威嚇をしました。まわりには他の通行人もいましたが、こうした行動を取るのは私だけにでした。
 マンションの屋上の角にとまっていて、そこが見張り場所のようです。この前のケヤキの木に、巣があるか雛がいる感じです。それにしても、私がこのあたりを調査したのは10年前、ですからこのあたりで威嚇をされたのは10年も前になります。
 このハシブトガラスは10歳を超えていて、10年以上も私のことを忘れないで覚えてくれていたのでしょうか。
 あるいは、 CBC制作の「A Murder of Crows(邦題・カラスの知能を大研究-記憶の達人 道具も利用-)」で取り上げられたように、親の記憶や情報が子どもに伝えられたのでしょうか。
 それとも、私はどんなハシブトガラスから見ても、怪しいオジさんに見えるのでしょうか。
 いずれにしても、ちょっとうれしいことです。

2015年6月11日 (木)

「朝の小鳥」スタジオ収録-蘇武岳の鳥たち

 昨日は、文化放送にて「朝の小鳥」のスタジオ収録でした。7月に放送される分の収録です。
  2,3年前に、続けて訪れた兵庫県北部にある蘇武岳周辺で収録した音源を元に構成してみました。夏の森の野鳥たちの雰囲気をお伝えできればと思います。
 蘇武岳は、兵庫県でヒクイナの研究をされているW部さんにご案内いただきました。W部さんとは、ヒクイナの声を録りたいという私がお願いしたところから、ご縁がはじまりました。その後、タマシギや蘇武岳と妙見山の鳥と、私が不案内な西日本の野鳥たちを教えてもらっています。
 今回の番組でも使用したオオルリのさえずりを聞いていただくと、関東とはだいぶ違うことがわかります。また、クロジとマミジロは習性に違いがありそうなど興味深い知見を教えていただきました。持つべきものは鳥友です。
 なお、7月の放送内容は下記の通りです。
 7月 5日 マミジロ
    12日 オオルリ
     19日 クロジ
     26日 ツツドリ

2015年6月 5日 (金)

キンヒバリが鳴いていた-六義園

 今日は、風が止んだのでオオムシクイとの再会に六義園へ行きました。ウグイスは、さえずっていたもののオオムシクイはあの強風のなか、渡って行ってしまったようです。
 いっしょにオオムシクイを探したK藤♂さんとK久保さんが、虫が鳴いていると教えてくれました。私には聞こえませんので、録音機を向けてとりあえず録音しました。
 PCM-D100で録音。5,000Hz以下のノイズを軽減、虫の声の音域のボリュームをアップ、ステレオをモノラルに変換しています。



 声の音域は、5,400~5,600Hzにありました。5,000Hz以上は、聞きづらい私には聞こえない音で鳴いています。鳴き方は、短く鳴き続けた後に連続して鳴くというパターンを繰り返してしました。 ムクドリの声や子どもたちの歓声が六義園らしい音に録れていました。
 鳴く虫と言えば夏から秋のもの、6月に鳴いているというだけで「鳴く虫 6月」で検索するとキンヒバリの名前が出てきました。You Tubeなどにアップされている音源を確認すると、一致しました。鳥の名前のついた虫でした。

2015年6月 4日 (木)

20年ぶりの記録-オオムシクイ

 本日、六義園で種となってからのオオムシクイに、はじめて出会うことができました。
 六義園の1983年より1995年までの記録ではメボソムシクイ6例に対し、8例(当時はコメボソムシクイと記録)と多い傾向にありました。その記録の最後が1995年6月4日で、まさに20年前の本日ということになります。
 面白いのはメボソムシクイが5月10日~17日に記録が集中しているのに対し、オオムシクイは5月25日~6月5日と遅い傾向にありました。より北へ渡って行くので、雪解けを待ってゆっくりと渡っていくのでしょう。
 メボソムシクイは、その後も六義園で何回も声を聞き録音もしています。しかし、オオムシクイは1995年を最後に出会いがなくなってしまいました。今日は、私が録音をはじめて以来の六義園での出会いでもあります。
 今日の六義園は不思議な日で、朝からウグイスが鳴いていました。そして、オオムシクイの出現です。しかし、風がゴウゴウと音を立てて吹いています。その上、草刈り作業が行われているという最悪のコンディションとなりました。そのため、根性での録音です。
 PCM-D100で録音。4,000Hz以下のノイズをかなり軽減、ノイズリダクションを強くかけています。



 よく聞くと、2羽が鳴いているようにも聞こえます。もし2羽ならば、初記録です。

2015年6月 3日 (水)

フクロウの雌雄のデュエット-大巌寺高原

 先日の新潟県大巌寺高原のブナ林に置いた録音機に、フクロウの雌雄の鳴き交わすシーンが入っていました。時間は午前4時、薄明るくなった頃です。
 OLYMPUS-LS14で長時間録音。フクロウの声のある音域を増幅、フクロウの声以下の低音をカット、ボリュームの調整、ノイズリダクションをかけいます。時間が長く500Mバイト程度にするために、ステレオからモノラルに変換しています。



 フクロウのさえずりである「ゴロスケ、ホーホー」を1節とすると、節と節との間は長いと30秒あります。この雄は、最初から14、5秒と短い間隔で鳴き続けていました。そこへ羽音がして、「ギャ」と雌が鳴き始めます。ちなみに、フクロウは羽音がします。ただし、カラスくらいの大きさの翼にしては小さな音です。
 そして、雄と雌とのデュエットをしたと思ったら、雄が「ホホ、ホホ・・・」と、あまり聞いたことのない声で鳴き続けました。いかにも、雌が来たので興奮しているという感じが伝わってくる鳴き方です。求愛の行動を音で捕らえることができました。
 ただ、平地では雛がそろそろ巣立ちを時期です。まだ、求愛らしい行動をしているということは、これから繁殖をし直すのでしょうか。それとも、ご当地では繁殖シーズンが遅めなのでしょうか。
 夜明け前の森で、おりなすフクロウの行動。長時間録音のおかげで垣間見ることができました。

2015年6月 1日 (月)

コサメビタキとサメビタキのさえずりの区別-大巌寺高原

 コサメビタキとサメビタキ、姿による識別は胸の模様で区別できます。では、この2種類、さえずりで区別できるでしょうか。
 『野鳥大鑑鳴き声420』(2001)の執筆のおり、この2種類の解説には苦労しました。今、解説を読み返すと、なんとなく違いがあるもののできるともできないとも書かれていない歯切れの悪い文章になっています。15年前は、コサメビタキのさえずりは聞いたことがあるものの、サメビタキのさえずりは聞いたこともありませんでした。さらに、声紋を簡単で表示できるソフトもなかったのですから、いろいろ検証することができず、お許し願いたいと思います。
 今回、大巌寺高原で仕掛けた録音機に、サメビタキらしいさえずりが入っていました。そのため、コサメビタキとサメビタキのさえずりによる区別ができるか、考えてみました。
 コサメビタキのさえずりは聞く機会があり、音源も多数あります。まず、コサメビタキのさえずりです。2012年5月19日栃木県日光市で録音したものです。PCM-D1で録音、2,500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。


 しかし、サメビタキは今回が初めてです。なお現在、公表されているサメビタキのさえずりの音源は、蒲谷鶴彦先生の『野鳥大鑑鳴き声420』、上田秀雄さんの『野鳥の声283』(1999)、バードリサーチのwebサイト内にある「鳴き声図鑑」の平野敏明さんのものくらいです。公開されている平野さんの録音をお聞きいただければと思います。
 http://www.bird-research.jp/1_shiryo/nakigoe.html
 今回の音源です。YAMAHA W24でタイマー録音。3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。


 公開されている音源や私のつたないコレクションの音を比較してみると、いずれも小刻みな鳴き方な上に次から次に節が変化して行き、とても複雑な節回しであることが似ています。また、基音は3,000Hz以上と小鳥類のさえずりとしては高い方で、さらに20,000Hzぎりぎりまで音が伸び、高音で鳴いていることがわかります。加えて、どちらも声量は低く聞きづらいさえずりであることが共通しています。
 違いとしては、コサメビタキのほうがより小刻みに鳴き、節のバリエーションが豊富、音が高く聞こえます。サメビタキのほうが比較してゆっくりとした節回しで、低めといった違いを感じます。また、声紋で見るとコサメビタキのほうが幾重にも重なった倍音のある音が多く、サメビタキは倍音があっても層が少ないという違いあります。このあたりが、音質の違いにつながっていくのでは思います。
 まだ、数点の音源による検証です。今後、これ以外の識別点を見出すことができるかもしれません。これからの課題として、検討材料になれば幸いです。

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