フクロウの雌雄のデュエット-大巌寺高原
先日の新潟県大巌寺高原のブナ林に置いた録音機に、フクロウの雌雄の鳴き交わすシーンが入っていました。時間は午前4時、薄明るくなった頃です。
OLYMPUS-LS14で長時間録音。フクロウの声のある音域を増幅、フクロウの声以下の低音をカット、ボリュームの調整、ノイズリダクションをかけいます。時間が長く500Mバイト程度にするために、ステレオからモノラルに変換しています。
「UralOwl150527_0040e.mp3」をダウンロード
フクロウのさえずりである「ゴロスケ、ホーホー」を1節とすると、節と節との間は長いと30秒あります。この雄は、最初から14、5秒と短い間隔で鳴き続けていました。そこへ羽音がして、「ギャ」と雌が鳴き始めます。ちなみに、フクロウは羽音がします。ただし、カラスくらいの大きさの翼にしては小さな音です。
そして、雄と雌とのデュエットをしたと思ったら、雄が「ホホ、ホホ・・・」と、あまり聞いたことのない声で鳴き続けました。いかにも、雌が来たので興奮しているという感じが伝わってくる鳴き方です。求愛の行動を音で捕らえることができました。
ただ、平地では雛がそろそろ巣立ちを時期です。まだ、求愛らしい行動をしているということは、これから繁殖をし直すのでしょうか。それとも、ご当地では繁殖シーズンが遅めなのでしょうか。
夜明け前の森で、おりなすフクロウの行動。長時間録音のおかげで垣間見ることができました。
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