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2015年7月 6日 (月)

カッコウの雌の鳴き声

 夏至を過ぎると小鳥たちのさえずりが、いっきに少なくなっていくのを実感します。今まで、あれだけにぎやかに鳴いていたのにどこに行ってしまったのかと思うほどです。しかし、カッコウはこの季節でもよく鳴いています。
 ところで、カッコウの雄は「カッコー」とさえずり、雌は「ピピピ・・・」と鳴き、雄の地鳴きも同じと言われています。この記述は『山階図鑑』(1934年・梓書房)までさかのぼれましたが、精査をしていないのでこれ以外にもあるかもしれません。なお、『清棲図鑑』もこれを踏襲しています。そのため、カッコウの声を解説では雌雄の違いと雄の地鳴きとして「ピピピ・・・」が、記述されています。
  ただ、カッコウの雌雄を野外で識別したことはありません。「カッコー」と鳴く姿は見たことがありますが、2秒たらずしかない「ピピピ・・・」と鳴いている姿も見たことはありません。いずれにしても、雌の声だと確認するにいたっていません。カッコウは、飼育するのも難しそうですし、さらに雌雄一揃え飼育することはさらに難しいことでしょう。ですから、飼育下の記録もあるとは思えず、どうやって確認したら良いのか長年の懸案です。
 先日の日光戦場ヶ原でのタイマー録音では、カッコウのさえずりが良く入っていました。そのなかには、「カッコー」と「ピピピ」がかぶっている状況が数回、記録されていました。「カッコー」と鳴いているところに「ピピピ」が重なって鳴き、「カカカコウ、カカカコウ」となるパターンです。YAMAHA W24で録音。ボリュームの増幅、600Hz以下のノイズの軽減、「カッコー」の音域のボリュームのアップ、アオジの地鳴きのカット、ノイズリダクションをかけています。



 最初のほうが、重なっている部分です。これを聞く限り、「カッコー」と鳴く雄と「ピピピ」と鳴くものは、別個体であることがわかります。雄同士で片一方が地鳴きをしたのならば、その後「カッコー」と鳴き合う可能性が高いと思いますが、1羽だけの「カッコー」の連続になっています。そのため、「ピピピ」は雌である可能性が高いと思いますがいかがでしょうか。
 印象としては、「カッコー」と雄が鳴いているそばで雌が「ピピピ」と鳴き、雄が興奮しているように聞こえます。これを数10分の間を開けて何回も繰り返しているので、雌雄の結び付きを強くするためのデュエット的な要素があるのかもしれませんね。

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