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2015年7月17日 (金)

フクロウ、雄の地鳴きか?

 話が前後してしまいますが、先日アップした「威嚇するフクロウの雌の声か」の次のネタです。現場ではこの声を聞いていたのですが、家に帰ってきたら20G以上あるデータに埋もれてしまい、見つけ出すのに苦労しました。
 ということで、雄の地鳴きらしい声です。日光の山中に、仕掛けた録音機に入っていました。YAMAHA W24で録音、フクロウの声の音域を増幅、300Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。また、今回は長いので、ステレオをモノラルに変換して600Mに納めています。

「ural_owlc150712_0300mono.mp3」をダウンロード

 録音開始時の午前3時から9分40秒にわたって、鳴き続けていました。ですので、もっと前から鳴いていたかもしれません。
 この声は、今まで聞いたことはありませんし、もちろん録音したのは初めてです。まずフクロウ系の声であることとは間違いないでしょう。フクロウの雌の声が入っていた場所ですので、フクロウでしょう。ちなみに、雌の声はこのあと1時間20分後に鳴いていました。
 フクロウ雄の地鳴きの記述、あるいは公表された音源を見つけることができませんでした。ですので、判断が難しいのですが、雄の地鳴きではないかと思います。あるいは、大きくなった雄の幼鳥の可能性もあるかもしれません。
 早春に聞かれるいわゆる”笑い鳴き”は、同じ系統の声ですが、1秒間に5、6回鳴き、間隔は0.2~0.3秒、さえずりの前後や中休みしたときに鳴きますので、求愛などの繁殖に関連した意味があると思っています。(→以前の記事「笑うフクロウ」参照)
 今回の声は、声と声の間が5~9秒ととても長い上に、声量は少なく控えめに鳴き、地鳴きの感じがします。「ここにいるよ」という合図の意味かなと思います。

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