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2015年8月29日 (土)

謎の声、解明

 長い間、録音していると澱のように不明の声が溜まってきます。聞き慣れない声がすると、まずは録音します。しかし、録音している間は音を立てないようにじっとしてます。双眼鏡で姿を探すことができません。結果、鳴きやんでから姿を探しても、見つけられず不明となってしまうケースが多いのです。さらに、タイマー録音や長時間録音では、なおさらです。  ただ、自分自身と知識や録音仲間の情報から、懸案の不明の声が解明することもあります。そのため、ときどき昔録音した音源を聞いては検証しています。今日は、天気が悪いので、この作業をしていました。
 今回、解明できたのは栃木県日光市滝尾で録音した声です。当時は、DATでの録音ですので、タイムコードが入っています。13年前の2002年8月5日の午前11時46分となっています。日光とはいえ、8月5日の昼頃ならば暑いさかりとなります。環境は、スギの古木が生い茂る古い神社があるあたりです。この日は、この声しか録音していません。小鳥のさえずりの最盛期が過ぎて、録るものを探して遭遇したという感じでしょう。
 ソニーのDAT録音機PCM-M1にオーディオテクニカのマイクAT825Nを接続しての録音。ボリュームのアップ、1,000Hz以下の低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。また、声と声の間を詰めています。

「ural_owlck124020805.mp3」をダウンロード

 フクロウの幼鳥の声でよろしいかと思います。
 『野鳥大鑑鳴き声420』に蒲谷鶴彦先生が録音されたフクロウの幼鳥の声が収録されています。また、先生も最初は謎の声として録音し、その後に飼育されている幼鳥の声を聞いて懸案の謎の声が解明されたというエピソードも紹介されています。
 先生の音源は、同じ声を同じ調子で繰り返しています。私の録音では、音の強弱とテンポ、さらに調子が多少変化している違いがあります。ただ、音域や倍音の出方はよく似ています。成長具合や状況による違いかと思われます。
 昼間のために、夜の鳥を思い浮かべることができなかったことになります。思い込みが、識別の判断を誤ってしまい反省しています。 

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