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2015年9月27日 (日)

モズの雌の声-芝川第一調節池

 どちらかというとモズは、野鳥録音では難題の鳥です。急に鳴き出すので、録音の準備が間に合わず、いつも途中からになってしまいます。フルコーラスを録るのが難しいのです。加えて、開けたところに居るので人工的なノイズがどうしても入ります。さらに警戒心がとても強いので、近くで録れないという3重苦の鳥なのです。
 この間、埼玉県川口市にある芝川第一調節池に行ったところ、モズがよく鳴いていました。これならば、録れると思ったのですが、なかなか思うようには録れませんでした。録れないながら思ったのは「モズは雌も鳴くと言われていますが、雄と雌で鳴き声に違いがあるか」です。
 モズは、秋から冬になわばりを持ち、そのためによく鳴きます。これを高鳴きというのですが、雌雄別々になわばりを構えるために、雌雄とも鳴くと言われています。過去に録音した音源をチェックしてみましたが、モズのファイル名はあるものの雌雄を区別して録音をしていませんでした。考えてみれば、モズを警戒させないために録音中は見ないようにしているために雌雄まで区別していないのです。
 とうことで本日、芝川で鳴いている雌雄の確認をすることにしました。見られたモズは5羽、このうち1羽が雌でした。雌雄の比率がかたよっているのは、普通なのでしょうか。
 そして、これが雌としっかりと確認して録音した声です。PCM-D100で録音、1,500Hz以下のノイズを軽減、300Hz以下のノイズをカット、軽くノイズリダクションをかけています。

「Bull-headedShrike150927_001.mp3」をダウンロード

 力強く溌剌と鳴いています。鳴き方と節に、雄と違いあるように思えません。ただ、これ1例だけですから、なんとも言えません。これからできる限りサンプルを集めて違いがあるのか、あるいは同じなのか調べられたらと思っています。

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コメント

やっぱり、モズの声を採るのは難しいんですね。
私も自分のブログに「モズの高鳴き」を掲載したくて、近くの農地に動画を撮るために何度も足を運びました。
何度目かでようやく撮れたのですが、メスでした。
以下に掲載していますので、ご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/fagus06/s/%A5%E2%A5%BA%A4%CE%B9%E2%CC%C4%A4%AD

坂根勝美様
 雌の高鳴き、拝見拝聴いたしました。やはり、しっかりした鳴き方で雄の鳴き方と遜色はないように思いました。
 最近のメモリ録音機のおかげで、長時間録音ができるようになったので、少しはモズの声を録りやすくなりました。ただ、この録り方だとみていないので雌雄がわからないという難点があります。痛し痒しです。

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