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2015年10月24日 (土)

六義園でマミジロキビタキを記録-追記あり

 今年の秋の六義園は、渡り途中のキビタキが多く見られました。多い時には、一度に数羽が見られることがありました。ただ、多くは雌型で雄は5、6羽に1羽ていど。私のようにさぼり気味のバードウォッチャーは会うことができませんでした。
 そのなかで、常連のH本さんとK藤さんが撮影された写真を見せてもらったら、キビタキの雌にもかかわらず翼の白斑が明瞭にあるものがいました。さらに良く見ると腰が黄色、マミジロキビタキの雌でよろしいでしょう。
 H本さんが写真をアップしていますので、ご覧いただければと思います。下記URLの「2015/10/23」です。なお、雄タイプの写真はキビタキです。 https://e6cd26d3c6d499d4f0d0801858a58d58c3d5cd86.googledrive.com/host/0BzyDTpN5XPaMckZLR2dVUThJdDQ/index.html  
  マミジロキビタキは、以前はキビタキの亜種としていましたが、最近では別種とされています。春秋の渡りに季節に離島で記録されることがありますが、多くはありません。また、富士山麓でキビタキの雌との繁殖例があり、ときどき繁殖のウワサもある鳥です。いずれにしても、出会えば嬉しい珍鳥です。
 また、日本野鳥の会東京支部がまとめた『東京都産鳥類目録2000 自治体編 Ver.1』によると、東京都内でマミジロキビタキがいたとマークされている自治体は千代田区と文京区のみで、私が知る限りこの2例のみです。下記URLです。    http://www.yatyou.com/tokyotyouruimokuroku2000/pdf/mokuroku_kyoutu.pdf
 この文京区の記録は、じつは六義園における私の記録です。これは、1986年6月7日のことで雄、春の渡りです。そのため、さえずりで気がつき姿を確認。さらに、録音もできたので、蒲谷鶴彦先生に鑑定していただき先生が韓国で録音した音源と声紋が一致したと教えていただきました。そのときの思い出を拙ブログの記事にしています。  
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/06/post-2586.html
 なぜ、六義園にマミジロキビタキが立ち寄ってくれるのか、理由はわかりません。わずか2例ですから偶然ではある可能性が高いと思いますが、このマミジロキビタキの雌は東京都内3例目の記録となりました。
 私が30年前に見つけたとき、まだインターネットも普及していない時代でしたが、翌日には10数人のバードウォッチャーがやって来ました。そのため、今回は情報をクローズし、キビタキの渡りも一段落した本日、記事にいたしました。

追記
 A井さんより「マミジロキビタキのオスもメスも三列風切の1枚目の羽縁が白く目立つはずですが、この個体は白くないですね、私は部分オス化のキビタキかなと思います。」とのfacebookのメッセージをいただきました。私の顔をつぶさぬようの配慮、恐縮です。困ったときの『清棲図鑑』で調べたらマミジロキビタキの♀の項に「大雨覆の内側だけが白色で、三列風切の外縁には白色の縁がある(キビタキでは風切羽は暗褐色で、各羽には赤褐色の細い外縁がある)。」と書かれています。要するに、キビタキの白斑より大きく長くある、あるいは三列風切部分が広がっているので、白斑がT字型に見えることになります。また、「尾羽は黒褐色である(キビタキでは赤褐色)」とも書かれていました。
 たしかに、『叶内図鑑』、『真木図鑑』『鳥くん図鑑』に載っている写真を見ると白斑が大きく目立ちます。そして、H本さんの写真を見ると三列風切の白い部分はわずかに点で目立ちません。ただ、尾羽は黒みが強く赤みがありません。
 翼の白斑の形状を重視すれば、キビタキの雄の幼鳥という可能性が高い写真となります。ただ、キビタキ、マミジロキビタキとも今年生まれの雄が月単位で、どう羽の色が変わっていくのか資料を見つけることができず、判断に迷っています。
 いずれにしても、マミジロキビタキの記録としては保留とし、今後とも検討して行きたいと思います。
 A井さん、ご指摘ありがとうございました。おかげでいろいろ調べて勉強になりました。

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コメント

この10年で都内でのマミジロキビタキ確認は数例あります。一例として2012年10月8日に葛西で撮影された記事を送付します。
最近は野鳥の会に入らない記録が多く存在しており、野鳥の会の記録=正式な記録と云う考えは破たんしていると思います。
http://www.geocities.jp/birder_tageri/saikin/saikin1209-12.html#10月13日

通行人様
 追記のとおり、この記録は保留といたします。また、教えていただいた葛西のマミジロキビタキ雌と思われる個体も、同様にキビタキ雄の幼鳥の可能性がありますので、お調べいただければと思います。
加えて、「野鳥の会の記録=正式な記録」と誰がどこで言ったのはわかりませんが、初めて聞きました。たしかにそれは破綻してます。
 私が正式な記録としているのは、論文誌に投稿し、レフリー、ジャッジの目を通り印刷されてものだと思っています。

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