ジャパンバードフェスティバル-いま双眼鏡が熱い!
JBFでは、懐かしい人やお世話になった人に会います。駐車場で目が合ったのは、ニコンにいらしたO田さんでした。私が日本鳥類保護連盟にいた時代からのお付き合いで、現在ではリタイアされ流山を中心に自然観察の会の面倒をみてます。
今では、ニコンからキヤノンまでさまざまな光学メーカーが『野鳥』誌や『Birder』誌などに広告を出稿しています。しかし、昔は「ニコンに広告の依頼に行ったらけんもほろろに断れた」と先輩が嘆いていました。ところが、「双眼鏡はバードウォッチャーがいちばん必要としている。バードウォッチングが普及すれば双眼鏡も売れる」と考えて、連盟や野鳥の会にコンタクトを取ってくれたのがO田さんです。
そして、O田さんの企画によってニコンがフィールドスコープを発売し、バードウォッチャーに新たな望遠鏡を選ぶ楽しみを与えてくれたことになります。質の良い双眼鏡と望遠鏡を供給し、バードウォッチャーが野鳥を楽しめるように機材を開発してくれた功労者であると思います。リタイアされたO田さんには、自然保護団体は感謝状の1枚も差し上げなくてはならないと思います。
今年のJBFには、ツアイスもブースをだしていました。担当のK堀さんともお話する機会がありました。K堀さんとは、日本野鳥の会時代にお世話になりました。当時、双眼鏡といえばニコンの5万円台の機種が当たり前だった時代に、20万円台の外国製の機種を日本のバードウォッチャーに紹介してくれた方になります。バブル時代とはいえ、暮れのボーナスシーズンには日本野鳥の会のショップへの供給が追いつかず、苦労しました。K堀さんは、野鳥の会に優先して納品してくれたことを思い出しました。高いけれどクリアに野鳥の美しさを楽しめる双眼鏡があることを教えてくれた功労者です。
当時は、スワロフスキーの”ス”の字も知りませんでした。しかし、今や外国製の高級双眼鏡といえばスワロフスキーと言って良いほど、日本のバードウォッチャーに根付いた感があります。その功労者は、T本さん。自らもバードウォッチャーとして名を馳せ、世界をまたにかけて野鳥を楽しんでいます。こんな強力な営業があるでしょうか。
外国製の高級双眼鏡が、ツアイスからスワロフスキーに流れが移ってしまったここ10数年の傾向に対抗して、ツアイスが新機種を投入しました。これで、流れに変化が出るのか楽しみです。また、今回のJBFに出店していたコーワ、ミノックス、バンガードなどでも、フラッグシップに当たる機種は、それぞれ遜色のない見え味で魅力的な機種がありました。いずれにしても、双眼鏡から目が離せません。
バードウォッチャーにとって、良い双眼鏡で野鳥の魅力をたっぷりと楽しめる時代になったことは間違いありません。
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