秋のタイマー録音-霧降高原
タイマー録音は、録音機の前で鳥が鳴いてくれなければ、録れません。せいぜい2~30mの範囲がまずまずの音が録れる距離でしょう。さえずりの季節にソングポストを見つけて近くに置けば、かなりクリアに録音できます。また、環境を見れば、だいたいどこに置いたら良いか見当がつきます。
秋から冬でも、池やアシ原ならば昼間の鳥のつき方から置く場所を決めます。しかし、山ではポイントが定まらず、あまりタイマー録音はやったことがありませんでした。今回、日光で試しに2ヶ所で、録音機を置いてみました。初日は、午前5時から8時までの3時間の設定、霧降高原です。
まずは、霧降高原のいつものポイント。最高の初夏のコーラスが録れたところです。ところが、曇り予報が小雨となり、「パラパラ」や「サーッ」という雨音がところどころ入っていました。それでも、遠くを渡るアトリの鳴き合う声、そしてルリビタキの地鳴き、1羽が2分以上に渡って鳴き続けていました。ルリビタキは、まだ高原にいるのですね。
YAMAHA W24で録音。4,000Hz以下のノイズの軽減、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。
「redflanked_bluetail151120_0500.mp3」をダウンロード
そして、もう一ヶ所、直線で1km離れ標高としては200mぐらい下ったところに置きました。たった、これだけの距離なのに雨音はなし。予報どおり曇り、静かな朝でした。そして、録音されていたのはツグミの群れが鳴き合いながら渡っていくようすでした。YAMAHA W24で録音。1,500Hz以下のノイズの軽減、ボリュームを少しアップ、ノイズリダクションを軽くかけています。
「dusky_thrush151120_0500.mp3」をダウンロード
初めて置いた場所ですが、ちょうどツグミの渡りの通り道だったようです。道路際の看板の間なので、ときどき鳥がとまって大きな音を立てたり、飛び立つ時の羽音も入っていました。
まずは、いろいろやってみるものですね。
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