秋のタイマー録音-稲荷川流域
2日目のタイマー録音は、稲荷川流域に広がる森の中に3台を仕掛けました。標高は700m、別荘地が終わり森が続く環境です。昨日の録音では、鳥たちの声が聞こえはじめたのは午前6時過ぎからでしたので、時間設定を少し遅くし午前5時30分から8時30分までにしました。
広葉樹の森ですから録音機を置けるところは、たくさんあります。どこに置いて良いか、悩むほどです。とりあえずは、木の実のあるところ、マユミやナナカマドがある近くに隠せるところを見つけて置いておきました。
まずは、ミソサザイ。主に昆虫食なのですが、冬はマユミの実も食べるでしょうか。
YAMAHA W24で録音、ボリュームはそのまま、3,000Hz以下のノイズを軽減しています。
「winter_wren151121_0530.mp3」をダウンロード
ミソサザイは、録音機のすぐそばを通っていきました。最初のほうは、近すぎて音が大きく歪んでしっていました。また、mp3に変換してアップしていますので、音が少し歪んでいます。カサコソとミソサザイが移動していく音もかすかに入っています。こんなにミソサザイの地鳴きが大きく録れたのは初めてです。タイマー録音がうまくいくと、このようにすぐそばで鳴いてくれます。このほか、この録音機にはヒヨドリ、ハシブトガラスなどが入っていました。
もう一ヶ所は、ここからさらに1kmくらい山のなかに入った広葉樹の林、やはりマユミの実がまだたくさん残っているところを見つけて置いておきました。
きれいに録音できていたのは、エナガでした。数羽が鳴き合いながら移動していくようすを捕らえていました。これも、かなり近くを通ったようで羽音が入っていました。
YAMAHA W24で録音、ボリュームを少しアップ、2,000Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。
「Long-tailedTit141121_0530.mp3」をダウンロード
エナガの後をシジュウカラが、やはり鳴きながら移動。このほか、イカル、アカゲラ、コゲラ、ヒヨドリの声も捕らえていました。
じつは、前日に録音機を置きに行ったのは午後3時頃、翌日の回収は午前9時頃です。いずれの時も、森はシーンと静かで鳥の声といえば遠くで鳴くハシブトガラスだけ、途中でコゲラとキクイタダキを見たのみでした。こんなに鳥が少なくては、録音にはなにも入っていないだろうと思ったら、夜明けから1時間くらいはかなりにぎやかなことがわかりました。
秋から冬のタイマー録音も、有効であることがわかりました。
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