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2015年12月31日 (木)

謎の鳴き声・その2-芝川第一調節池

 昨日の続きです。録音機を置いたのは、昨日とは別の場所です。環境はほぼ同じ、池のほとり、水面とヨシ原が前面に広がっているところです。
 まず、12月27日午前7時22分に録音されていた声です。YAMAHA W24で録音。2,000Hz以下のノイズの軽減、ボリュームを少し上げ、ノイズリダクションをかけています。

「unkown141227_0530-3.mp3」をダウンロード

 小刻みに3秒ほど鳴いて間を開け、同じようにまた2秒ほど鳴いています。カサコソと音がしていますので、この間に近づいてくれたようです。その後に聞こえるのは、ホオジロ系の地鳴きに聞こえます。もし、連続した声と地鳴きしている鳥が同じならばホオジロとなりますが、ホオジロがこのような声で鳴いたのは聞いたことがありません。連続した声が地鳴きとは別とするならば、最初に聞いたときはオオセッカの印象がありました。バードリサーチの「鳴き声図鑑」にアップされているオオセッカの威嚇や警戒の声に少し似ています。なお、芝川でのオオセッカの記録は、過去にあります。
 次は、同じ録音機に入ったいたもので28日午前7時5分です。2,000Hz以下のノイズの軽減、ボリュームを少し上げ、ノイズリダクションをかけています。

「unkown141227_0530-2.mp3」をダウンロード

 前日と時間が近いです。最初のほうに、小刻みな鳴き方の声が短く入っています。その後「ピイ、ピイ・・・」と鳴いています。小刻みな声は前日の声に似ているのですが、オオセッカは「ピイ、ピイ」とは鳴かないと思います。「ピイ、ピイ」は、カイツブリの警戒の声に似ているのですが、小刻みな声がカイツブリとは思えません。同じ鳥が鳴いているとすると、まったく思いつきません。
 ただ、小刻みの声、ホオジロ系の地鳴き、カイツブリの警戒の3つが入りまじってしまったのでしょうか。それとも、どれかは同じでヒントを与えてくれているのか、いろいろ考えると、夜も寝られません。もちろん、楽しくてです。
 この楽しみ、今年もたっぷりと味わいました。また、来年も楽しみたいと思います。
 では、皆さま。良いお年をお迎えください。

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コメント

まつ様
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!

謎の声の二番目の「ピッ ピッ ピッ」という声は私も芝川で聞きました。
岸辺の葦原の中で水際近くで鳴いていました。その時、水面には鳥はいなかったので、陸で鳴いていると思います。
姿を確認できなかったのですが、おそらくクイナだろうと考えました。いかがでしょうか?。
一番目のモズのような細かい声は初めて聞きました。
私には皆目見当がつきません…。
明日から芝川通いたいと思っています(笑)。

鈴木♂様
 あけましておめでとうございます。
 過去の記録を調べたところ、小刻みな連続音は、2014年3月9日にも収録されていました。ただ、ホオジロの地鳴きも「ピッ、ピッ」もこの声の周辺にありませんでした。これから、おそらくそれぞれ別々の生き物が出している声であると思います。
 「ピッ、ピッ」音はクイナ説、今までクイナはかなり録っていますが、同じような音質で鳴くパターンはないので、これからは頭の隅に入れておきます。
 連続音、モズの可能性も考えたのです。いろいろな声を出すモズですから可能性はゼロではないですね。ただ、モズの場合、変わった声で鳴いても前後に「キチキチ」など本来の声が鳴くことが多いと思います。
 これからの芝川通いが愉しみですね。今年もいろいろ教えてくださいね。

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