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2015年12月 4日 (金)

フクロウは雌もさえずるか?

 我孫子市・鳥の博物館のS田さんからフクロウの音源を数点借りたいのとの依頼を受けました。そのなかに、「雌のさえずり」がありました。私は、雌の声とされている「ギャ」系の声を聞いたり録音したことはあります。しかし、雌がさえずることは知りませんでした。また、雄との違いがあるのか大いに気になり、おたずねすると「雌のさえずりは、雄のゴロスケホーホーを濁らせたような声」だとのこと。近くの巣箱でフクロウが繁殖しているのを長年、観察されているだけに貴重なお話しです。
 ということで、私の音源を総ざらいしてみました。さえずりを引っ張り出しては、濁っていないかの確認をしましたがありません。しかし、今年7月13日に奥日光の戦場ヶ原に一晩置いた時の録音に、それらしい声がありました。雌同士の鳴き合いのなか「ゴロスケホーホー」と鳴いているシーンがありました。ファイル名は♀のマークだけの雌が良く鳴いている音源です。ゴロスケは2声のみ、そしてそのゴロスケは濁って聞こえました。お聞きいただいたところ、雌のさえずりで間違いないとのことでした。
 OLYMPUS LS-14で一晩録音。ボリュームの増幅、300Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。



 よく聞くと、遠い「ギャ」と近い「ギャ」があり、2羽の雌が鳴き合っているのがわかります。アップした音源は一部ですが、実際は遠い雌が1分27秒ほど鳴き続けているところに近い雌が「ギャ」と鳴き始め、鳴き合いが1分42秒行われます。そして、近い雌の声がなくなり「ゴロスケホーホー」と鳴き、また遠い雌の声だけとなり、さらに45秒鳴き続けます。そして、56秒ほどの間があって遠くで「ゴロスケホーホー」と1声鳴きます。全体で5分ほどのドラマです。
 7月中旬ですから繁殖期が終わった頃です。子育てから解放された雌同士が遭遇し、鳴き合って自己主張。そのうちの1羽が強く自己主張して、さえずったということでしょうか。闇夜の高原で繰り広げられた音だけのドラマ、想像が膨らみます。
 それにしても、フクロウの雌がさえずるとは。一件バリエーションが増えました。
 鳥の博物館の皆さん、ありがとうございます。

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