スピーカーを替える-YAMAHA MSP5
自然のなかで野鳥と出会い、録音するのは最高です。山の空気を吸いながら野鳥たちのさえずりに耳を傾けるのは、至福の時です。しかし、野鳥録音は室内での作業を伴います。編集や加工をして人に聞いてもらえる音にしなくてはなりません。ところが、音を聞くためのスピーカーやヘッドフォーンは、ピンキリです。安いものは数千円、高いものは高級車なみの価格となります。
クラシックならばクラシック用、ジャズならばジャズの音が得意なスピーカーを選ぶことになりますが、編集加工をするためには色つけのない音を出してくれるスピーカーを選ばなくてはなりません。たとえば、重低音が得意のスピーカーでサンカノゴイを編集してしまったら、普通のスピーカーで聴いている人には物足りない音になってしまう可能性があるからです。そのため、リファレンススピーカーとか、スタジオ用と銘打っている機種から選びました。
メーカーのサイトには「プロフェッショナルクオリティのフラッグシップスタジオモニター」とタイトルが付けられているYAMAHA MSP5を購入。2日前にアマゾンで注文して本日、届きました。ペアで54,000円です。
現在、コンピュータからCECのDA53Nへ光ファイバーTOSLINKでデジタルデータを送り、アナログに変換。3ピンコードでMSP5に流して鳴らしています。問題は、3ピンコードをそろえていなかったため、家にある長さの違うコードを臨時に使っています。そのため、左右のバランスに難があるかもしれません。
現状、にぎやかなコーラスから低いサンカノゴイとシマフクロウ、高いヤブサメとエゾライチョウ、深みのあるクロツグミなどを聞いてみました。
感想としては、クセはありません。私が野外で聞いているように聞こえます。また、以前使っていたRoland MA-150Uより解像度が良い感じです。後ろで鳴いている鳥の声がよくわかります。ということは、ノイズもわかり見つけやすく除去しやすいことになります。また、ノイズリダクションをかけたことによるひずみが、ときどき気になりました。これは、小まめに設定して調整しなくてはならないことになります。
難をいいますと、スイッチの位置です。スイッチが後ろにあるため、後ろに回らないとパワーを落とせないのです。MA-150Uは前面にありましたので、手を伸ばせば切ることができましたが、MSP5は壁際に置いたら不便このうえないですね。
野鳥の声を聞きながらの編集、野鳥といっしょにいるように感じることができるスピーカーのおかげで、これまた至福の時を味わえます。
中央がDA53N。本当は、もっと左右を離して置かないとステレオ感の確認ができないと思います。年末の大掃除には、本棚のまわりをかたづけて理想の位置に置きます。
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新しいスピーカーの購入、おめでとうございます。左上の野鳥さんも興味深そうに眺めていますね。
投稿: ピヨ | 2015年12月10日 (木) 22時02分
ピヨ様
ありがとうございます。
左上の鳥は、マグネットの付いたオオミチバシリ、ゴム製です。Hさんのアメリカ土産です。
投稿: まつ | 2015年12月11日 (金) 11時22分