薮内竜太さんの講演会-谷津干潟自然観察センター
本日は、谷津干潟自然観察センターで行われた薮内竜太さんの講演会に行ってきました。めちゃ面白かったです。
驚いたのは定員100人で事前予約制とのことでしたが、きっと空いているだろうと昨日思い立って出かけたのです。ところが、なんと満席。なんとか潜り混ませていただいて拝聴できました。
竜太さんより、父・薮内正幸さんが絵を描くきっかけから画家になったいきさつまでユーモア交えてご紹介いただきました。それにしても、薮内さんは動物と絵がほんとうに好きだったのですね。生半可な好きさではないことは知っていましたが、息子さんから語られると説得力があります。
私が、日本鳥類保護連盟に入って表紙裏の絵の依頼と原稿取りにうかがったのは、1972年からとなります。今日、薮内さんはその前の年に福音館を辞めてフリーになったばかりの頃であることを知りました。
当時、高野伸二さんなど先輩の口ぶりから、薮内さんはすでに野鳥画家の第一人者としての地位を確立していた感がありました。そのため、私はかなり緊張して最初は原稿取りにうかがったと記憶しています。しかし、新人で10才年下の私に対してもとてもフランクに接してくれて、その後もお友だちというつきあいをさせていただいたことになります。
この時の絵がサントリーの目にとまり、その後の愛鳥キャンペーンに展開して行ったと思うと感慨深いものがあり、ちょっと目頭が熱くなりました。
今日は、そのフリーになる前まで薮内さんの人生を知り、薮内さんの半生の歴史を埋めることができました。日本の野鳥史のなかで大きな足跡を残した薮内さん、その秘密を垣間見た思いです。
竜太さん、お疲れさまでした。また、谷津干潟自然観察センターのスタッフの皆さん、お世話になりました。おかげで、たっぷりとネタを仕入れることができました。ありがとうございます。
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