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2016年5月

2016年5月31日 (火)

エゾハルゼミが鳴くとなぜ鳥は鳴かないのか-白河甲子の森

 福島県西郷村、白河の森に着いたときは静かでした。ところが、温度が上がって来るとわき上がるようにエゾハルゼミの声がにぎやかに聞こえて来ました。セミは、お腹を震わせて音を出しているので、正しくは声ではないのですが、便宜上”声”と表現します。
 野鳥のさえずりが、もっとも盛んなこの季節によりによって鳴かなくても良いと思いますが、毎年悩まされます。野鳥録音では、どうやってセミの声を避けるか、大きな課題となっています。
 白河の森では、着いたときから急に温度が上がった感じです。手元に温度計はありませんが、体感的には20度を超えるとエゾハルゼミが鳴き始めると思っています。ですから、温度の低い早朝には一声も聞こえません。この時間帯は、野鳥たちの世界となります。今回もタイマー録音は、午前6時まで仕掛けてありましたので、少なくとも6時まではセミは鳴いていませんでした。涼しい日に録音するか、早起きするしかないのが、この季節となります。
 でも、考えてみるとエゾハルゼミの鳴く期間は、5月下旬から6月中旬までで1ヶ月もありません。セミの声を録音している人にとっては、梅雨に入る前にいかに休みをとって山に行くか、毎年苦労をしていることでしょう。
 それに、セミは3億6,000万年前~2億9,000万年前の石炭紀に地球上に出現して、それ以来連綿と種をつないできたことになります。それに対し、今の鳥類の共通祖先は約9500万年前の白亜紀後期早期に出現したと言われています。なんとセミのほうが少なくとも2億年以上先輩ということになります。ですから、鳥類が地球上に出現してさえずり始めた頃には、すでに多くのセミが鳴いていたことになります。
 エゾハルゼミが鳴いているとき、鳥たちが静かになるのは、もともとセミが鳴いている時間帯に鳴いてもしょうがないとあきらめているのかもしれません。そう思って聞くと、エゾハルゼミの声もなんだかいとおしくなります。
 PCM-D100で録音。30秒を切り出し、フェードイン、フェードアウトをかけただけで、編集加工をしていません。

2016年5月30日 (月)

キビタキとタゴガエル-白河甲子の森

 昨日に引き続き、福島県白河の三菱製紙の社有林、白河甲子の森での録音です。
 森の中に入ると、遠くで子犬の声が聞こえました。何匹も鳴いているように聞こえるので、不思議に思って近くへ行ってみました。なんと、声は地面の中から聞こえて来ます。子犬の声と思ったのは、タゴガエルの鳴き声でした。
 タゴガエルは、伏流水のなかで卵を産み、オタマジャクシになります。そのため、流れのない崖地で水がしみ出しているようなところや枯れた細い流れの下にいます。白河甲子の森の林道には、ところどころに水たまりがあって、その水たまりは雨水が溜まったのではなくわき水なのです。水たまりの横や真ん中からこんこんと水がわき出ています。ですから、その下には伏流水が流れていてタゴガエルが生息することができるのでしょう。
 こうした豊富な水が、この森を支えていることになります。この季節、タゴガエルの声が聞こえる森は、野鳥も豊富です。
 ですから、そばのミズナラの森でさえずるキビタキの声も元気に聞こえます。
 YAMAHA W24で録音。ボリュームのアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

2016年5月29日 (日)

ノジコのさえずり-白河甲子の森

 昨日は、福島県白河にある三菱製紙の甲子の森におじゃましておりました。研修会から植樹祭、そして私の講演、紙漉実演と盛りだくさんな内容のイベントでした。
 甲子の森は、元は軍馬の放牧地で草原という環境でした。そこに植林をはじめたのは40年前、今ではりっぱな森に育っています。さらに、その森を育て、森を活用しての教育活動をしています。今回のイベントもその一環です。
 植林は、紙の材料のため以前はアカマツ、今はミズナラです。そのため、とても野鳥の多い森となっています。今回の植樹でも、ミズナラの苗木を植えました。
 1泊しましたので、時間を縫って録音してみました。朝の録音では、泊まったビジターセンターの近くで電線にとまって、ホオジロが良くさえずっていました。ホオジロとしては長めの節で鳴くなあと思って、双眼鏡で確認したらノジコでした。お恥ずかしい間違いですが、よくあります。
 PCM-D100で録音。少しボリュームのアップ、3,000Hz以下の低音ノイズを軽減しています。ノイズリダクションを軽くかけています。



 ノジコを録音していたら、アカゲラがやって来て近くでドラミングを始めました。そして、さらにもう1羽がやって来てドラミングをしています。どちらも、短いドラミングです。雌のドラミングは短いのが特徴ですが、雌同士なのでしょうか。録音をしていると身動きができないのが難点、姿を確認することができず残念でした。

2016年5月26日 (木)

大人の休日倶楽部・探鳥会-葛西臨海公園

 昨日は、大人の休日倶楽部で募集した探鳥会で葛西臨海公園に行きました。
 実は、大人の休日倶楽部では、過去2回募集をしていたのですが、参加者が集まらずボツっていました。ところが、今回定員30人のところ、キャンセル待ちが50人越えるという盛況でした。
 昨日の葛西臨海公園は、風はやや強いものの暑くも寒くなく、コンディションとしてはまずまず。レクチャールームで、バードウォッチングの基本と方法を説明したあとに、外にでました。いままで、いきなり外でのバードウォッチングの方法を解説していました。それでは立ち話となり、伝えたいことが伝わらなかったり、わかりにくいところがありました。座ってちゃんと筋道を立ててお話しすることで、熱心な方はメモも取れ、理解度も高まると思いました。
 ところが、外へ出ると鳥がいません。どうりで、いつもはいるカメラマンが、ウォッチングセンターの前に一人もいないはずです。貸し切り状態で、行動はしやすいのですが困りました。
 しかし、心配は無用でした。目の前をカワウが飛んで行くと歓声があがり、カイツブリの巣を見つけてあげれば感動してくれます。参加者の皆さんが、バードウォッチングを純粋に楽しんでいる感じが伝わってくるので、こちらもやりがいがあります。
Kasai160525
 おかげで、大人の休日倶楽部の探鳥会は、次回もありそうです。
 日本野鳥の会のスタッフのT岡さん、H田さん、U月さん、お疲れさまでした。おかげで、楽しいイベントになりました。
 

2016年5月23日 (月)

松田蘭子作品展-銀座第7ビルギャラリー

  今日からカミさんの個展が銀座で開かれています。
 日本画による鳥の絵です。カミさんの大好きな鳥を題材にして30点ほど展示します。絵画お好きな方、銀座でランチのついでにどうぞお立ち寄りいただければと思います。
 カミさんの絵は、家で描いているのをいつも見ていますので、見慣れています。しかし、今回、広い画廊に展示されたことで、大作や連作を並べて見るのは始めのこととなります。
よくまあ狭い家のなかで、ここまで大きな絵が描けたものだと感心させられます。
 そんな迫力をお楽しみにお出でいただければ思います。

Gallery1605232

Gallery1605231

2016年5月23日~28日  12:00から19:00(最終日17:0まで)
銀座第7ビルギャラリー
〒104-0061東京都中央区銀座7-10-16 銀座第7ビル
TEL 03-6228-5433 FAX 03-5537-6502
 ビアホールのライオンの裏手になります。
 地図はhttp://www.mca-mcae.co.jp/gallery.html

2016年5月20日 (金)

近くで鳴いてくれたキビタキ-XS455のタイマー録音

 マイクや録音機を持って録音していると、鳥に近づけても20mが良いところです。そのくらい離れていると声の大きさは-48db以下、周辺のノイズと同じレベルとなり埋もれてしまうことになります。ですから、少しでも近づいて-24dbにするように努力します。
 ところが、タイマー録音では、鳥の声が-12dbで簡単に録れることがあります。ということは、音のエネルギーは4倍ですから、距離は半分の10m以内にとまって鳴いていることになります。タイマー録音をしていると、いかに自分が邪魔であったのか実感します。
 今回の日光では、戦場ヶ原に次いで別荘地のはずれに2台置きました。朝、起きると霧が立ちこめているものの無風です。これは、良い音が録れていると思って回収に趣くと、地面がかなり濡れていました。朝霧が樹木の葉につき、しずくとなって落ちていたのです。そのため、しずくの音がまるで雨音のように入っていました。しずくの音は、遠くに落ちてくれるとしっとり濡れた森の音の雰囲気になることがあるのですが、マイクの前に落ちたら「ドスン」と聞こえて不快な音になります。今回は、不快な音が頻繁に入っていました。これは3時間分、ムダになったかと思って音源をチェックすると、しずく以外の大きな音が入っていました。キビタキのさえずりです。音の大きさは-0、波形はいっぱいに広がっています。実感としては、目の前1mくらいでさえずっている感じです。手で持っての録音では、あり得ない近さで音の大きさです。
 それならば、ボリュームを下げればしずくの音も軽減されるだろうと、ピークを60%の-10dbに下げてみました。PanasonicのXS455でタイマー録音、ボリュームをさげている以外、加工編集はしていません。



 環境ノイズはほとんど気になりません。しずくの音も雨の音として聞けば、なんとか絶えられるところまで軽減されました。もし、これでしずくの音がなければ、私が過去に録音したキビタキの声、ベスト10に入る音源となるところでした。
 XS455はけして高い録音機ではありませんが、鳥が近くで鳴いてくれれば、さえずりの魅力をしっかりととらえてくれます。
 

2016年5月19日 (木)

小型哺乳類の声か-戦場ヶ原

 先週末には、日光戦場ヶ原に5台の録音機でタイマー録音を仕掛けました。おかげで延々とデータのチェックをしています。
 その内の1台、Panasonic SX455に不思議な声が入っていました。タイマーは午前3時から6時までの3時間です。音源はボリュームのアップ、300Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。



 この声は、午前3時9分から1分40秒にわたって鳴いていました。それを30秒に間を詰めて編集しています。まだ、暗い時間です。タイマーが始まってからすぐですから、この前にも鳴いていたかもしれません。なお、この前後でオオジシギがよく鳴いています。ノビタキやアカハラといった小鳥たちが鳴き始めるのは午前4時前後、50分後です。
 場所は、ワタスゲテラスと言われている場所の近く。戦場ヶ原の東側です。録音機は、シラカバの木の根元に置き、湿原側にむけています。西に数10m離れたところにもう1台置いておきましたが、こちらにもかすかに入っていました。ですから、より赤沼側で鳴いていることになります。
 声は、小型の哺乳類に聞こえます。2匹が鳴き合っているようにも聞こえます。戦場ヶ原では、テンの糞や足跡を良く見ます。この他、キツネ、タヌキ、アナグマがいることでしょう。大型では、シカとツキノワグマがいて、ツキノワグマは先日、目撃されているそうです。これらのいずれかと思いますが、わかりません。哺乳類の声は、飼育や捕獲されたものがYouTubeにアップされていると、解るのですが、なかなか合致するものないのが悩みです。
 いずれにしても、まだ暗い戦場ヶ原に響く鳴き声、生で聞いてみたかった。

2016年5月18日 (水)

小鳥が録音機にとまった-戦場ヶ原

 戦場ヶ原に置いた録音機に、小鳥がとまった音が入っていました。YAMAHA W24でタイマー録音。前後をカットして切り出しただけで、編集加工していません。



 時刻は午前4時22分、羽音がしてトンと近くにとまった音がします。さらに、近づいてきてより大きなとまる音、このときマイクにとまっているかもしれません。そして、ちょっと離れて、軽い羽音を残して飛び去っていきました。この間、およそ30秒です。
 小鳥たちがさえずり始めたのは、4時からでした。ひとしきりさえずった雄が朝ご飯を探しての飛来でしょうか。それとも雛に与える食べ物を探しに来た雌かもしれません。前後では、シジュウカラとヒガラが近くでさえずっています。録音機は地面に置いていますので、地面に降りることの多いシジュウカラの可能性があります。
 タイマー録音のおかげで、小鳥の息吹をとらえることができました。  

2016年5月16日 (月)

オオジシギとフクロウの共演-戦場ヶ原

 週末は日光でした。土曜日の夜は、日光の鳥仲間と戦場ヶ原で夜を迎えてみようとおもむきました。コンビニで夕食を確保して向かいます。しかし、いろは坂を登るにつれ雨となりました。レーダーを見ると、関東地方でここだけ雨が降っています。エリアは狭いので止むことを期待して行きます。
 幸いにして雨が止み、戦場ヶ原は雨上がりの夕暮れ時を迎えました。

Senjyougahara160514

 日没時間と同時に、オオジシギがディスプレイフライトを始めました。ゆっくりと鳴きながら、ヤマシギが通り過ぎていきます。シルエットでも大きさと飛び方で区別できることがわかりました。
 オオジシギは少なくとも2羽が鳴き合い、ときどき頭の上に来るので凄い迫力です。近くの森からは、フクロウのさえずりが聞こえて来ました。こちらも、2羽が鳴き合っているのがわかります。オオジシギの激しい声と静かに鳴くフクロウ、このギャップがなんとも不思議な音の世界をかもしだしてくれました。
 PCM-D100で録音、300Hz以下のノイズの軽減、フクロウの音域のボリュームを上げています。ノイズリダクションをかけたらオオジシギの声をノイズと判断され、音がおかしくなりましたのでノイズリダクションはかけていません。



 実際は、ステレオ録音なのでオオジシギの声が移動して行くのがわかります。しかし、このブログでは30秒しかアップできません。また、フクロウは30秒に1回程度しか鳴きませんので、それでは雰囲気が伝わりません。そのため、モノラルに変換して1分に編集してみました。
 だんだん暗くなって、半月が頭の上に輝いてきました。そこをオオジシギのシルエットが鳴きながらよぎります。急激に温度が下がっていき、寒さが足元から這い上がってくる感じです。雨でも霧でもないのに、木道がしっとり濡れていくのもわかりました。

2016年5月11日 (水)

『朝の小鳥』6月放送分収録-テーマはコーラス

 本日は、文化放送で『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。6月のテーマは、各地の野鳥たちのコーラスです。   番組は、1種類の鳥をテーマにして、その鳥の姿形から生態を紹介するという構成がほとんどです。今回は、趣向をかえていろいろな鳥が鳴いている風景音で番組を作ってみました。
 実は、コーラスを番組にするのには、たいへん苦労しました。にぎやかすぎるコーラスは、なんだか落ち着かなくて”癒やし”にはなりません。たくさん鳴いているから良いかと思うと、メリハリのない風景の音となってしまって、面白くありません。また、番組5分の間、同じ調子で鳴いている音が流れていても飽きてしまいます。できたら、メインで鳴いている主人公がいて、それが少しずつ変化して行くようなストーリーが欲しいとろです。
 ということで、数ある音源のなかから選りすぐった音源を使っての野鳥たちのコーラスです。お楽しみいただければ幸いです。 
 2016年6月の放送内容
    6月5日 北海道ポロト沼
     12日 栃木県日光
           19日 東京都三宅島
         26日 兵庫県蘇武岳

2016年5月 9日 (月)

なんだべ?-謎の声の正体は?

 録音仲間のY川さんのブログを見たら、謎の声がアップされていました。ブログ名は『バード・コンシェルジュとびしまんちゅの「鳥いだがぁ?」どーもっす(^o^)。イケてないバード・コンシェルジュとびしまんちゅの鳥見録。』長い!それに山形弁です。しまんちゅとは飛島です。下記URLでブログに行って「なんだべ? 4/24」に行き、まずは謎の声をお聞きください。
   http://tobishimantyu87.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/424-287b.html
 実は、この鳴き声は三宅島のオオコノハズクとされている声なのです。三宅島のオオコノハズクは、現状では亜種のリュウキュウオオコノハズクとなっています。しかし、かつて記載されたシマオオコノハズク、あるいはハチジョウオオコノハズクと言われた亜種ではないかと思い、拙ブログで「オオコノハズクの課題」と題し、記事にしています。下記URLです。
    http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/03/post-d519.html
 念のために、この時の鳴き声をアップしておきます。



 いかがでしょうか。私には、同じ声に聞こえます。  バード・コンシェルジュのY川さんは、ガイドで全国を飛びまわっていますので、三宅島に行っての録音と思っていました。確認のためにメールをしますと、飛島での録音とのことの返事をいただきました。Y川さんも、消去法でフクロウ類だったらオオコノハズクではと思っていたそうです。
 今のところ、本州のオオコノハズクがこれに似た声で鳴いた記録はありません。オオコノハズクは記録の少ない鳥なので鳴き声のサンプルも少なく、この声では鳴かないと言い切れません。しかし、過去の飼育記録も含めて、このような鳴き方はしていませんので、オオコノハズクの可能性は少ないでしょう。また、伊豆諸島の亜種だとして、太平洋側から日本海側の離島に移動する可能性も低いとなると、別の鳥なのでしょうか。
 私自身、三宅島で聞いた時の情報を述べておきます。まだ、暗い夜明け前にさかんに鳴きました。また、昼間も少し鳴きました。場所は、大路池の森のなかで、木の上の方から声は聞こえてきました。小鳥ではなく中型の鳥の出す声量という印象でした。ですから、オオコノハズク説は、納得できたのです。しかし、今回飛島で記録されたことで、根底から覆された感じです。
 全国の皆さんへのお願いです。もし、この声が聞こえたら姿を確認する努力をしていただければと思います。

2016年5月 7日 (土)

ムギマキのさえずり

 今日は、風も強いし仕事日和、そのまえに頭をすっきりさせようと散歩に出かけたら、K上さんにばったり。なんでも、ちょっと離れた公園にムギマキのいるとかで、そのままいっしょに向かいました。
 公園に着くと、ムギマキのきらびやかなさえずりが聞こえます。スダジイの混んだ葉の中でさえずっているので、姿は見えません。すでに、数人集まっていたカメラマンが、一生懸命さがしています。
 こちらは少し離れて録音開始です。しかし、風が強くて葉の擦れる音が凄いです。隣の公園では、運動会でしょうか。アナウンスが盛んです。さらに、隣接する住宅ではのこぎりでものを切る音がたえず聞こえます。強風と都会の騒音の中での録音となりました。それでも、頭の上でさえずってくれたので、なんとかとらえることができました。
 PCM-D100で録音。ボリュームを少し上げて3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 その後、姿を確認すると頭から背中が灰色、喉がかろうじてオレンジをしていて、去年生まれの雄のであることがわかりました。にも関わらず、さえずりは成鳥の雄とかわりなくしっかりとしてものでした。
 私は、ちょうど今頃、新潟県の粟島で録音したことがあります。そのときの録音と比べて見ると、声紋のパターンはほぼ同じでした。そのほか、ネットで聞くことができる音源で比較しても、それほど大きな違いがありません。ムギマキは、キビタキほどさえずりにバリエーションがないようです。
 それにしても、都内でムギマキのさえずりが録音できるとは、この季節ならではです。
 情報をいただいたI上さん、連れて行っていただいたK上さん、ありがとうございました。

2016年5月 6日 (金)

六義園を通過するイカルのさえずり

 イカルのさえずりは、かなり地方による違いがあると思います。昔から言われていた「お菊24」は軽井沢のイカルのききなしで日光では通じません。ですから、越冬したり通過していくイカルのさえずりから、繁殖地があるていどわかるのではないかと思っています。
 先日のタイマー録音でもイカルのさえずりが録音されていました。軽井沢、日光とも違った節で鳴いていました。YAMAHA W24で録音。1,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 短めで軽やかな節回しで、楽しげに聞こえます。あるいは、何か訴えているかのようにも聞こえます。
 実は、5年前にも同じ頃、六義園でイカルのさえずりを録音していました。そのときの記事と音声が下記のURLです。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/04/post-babf.html
  この時と今回の節が、また違って聞こえました。地方による違いの法則性がわかると、ある程度の目安がつくと思うのですが、まだそこまでのデータがありません。バードウォッチャーの多くが、野鳥の鳴き声に関心を持ってくれたら、すぐにでも解明できそうな課題です。
 

2016年5月 3日 (火)

朝のコーラス-六義園

 昨日の早朝に録音されていた謎の声の解明しようと、園内に録音機を仕掛けてみました。昨夕に入園し、YAMAHA W24を4台、Panasonic SX455を1台、合計5台を置いておきました。タイマーの設定は、午前3時30分から6時30分までの3時間です。回収したものの、5台×3時間ですから15時間分のデータをチェックしなくてはなりません。ざっと聞いたところ、残念ながら今のところ謎の声は入っていませんでした。
 まだ可能性はありますが、それ以上に驚いたのは早朝の六義園の森は、野鳥のコーラスで満ちあふれていたことです。最初は、ハシブトガラスが鳴き、夜明の近いことがわかります。そして、クビキリギリスが鳴きやむと、シジュウカラとメジロのさえずり始めます。それが4時20分、日の出の時刻が4時45分ですから、明るくなってから鳴き始めています。このシジュウカラとメジロのさえずりをベースに、通過して行く夏鳥のキビタキ、クロツグミ、そしてやはり山へ向かうアカハラやイカルが加わりコーラスを盛り上げます。コゲラのドラミングも鳴っています。まるで、初夏の森林のコーラスのようです。
 メジロベースのアカハラ、そしてハシブトガラスのコーラスです。YAMAHA W24で録音。ボリュームをアップ、2,000Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。



 この音源は、4時30分頃の一部を切り取ったものです。場所は、もっともスダジイが茂ったところで、昼間でもアカハラのさえずりを聞くエリアです。この後、キビタキとのコラボになりました。

2016年5月 2日 (月)

六義園、今朝の謎の声

 このところ、繁殖調査をひかえてPanasonic SX455のタイマー録音の実験をしています。ちゃんと作動するか、電池の持ち具合、天候の影響などをチェックしています。本日、早朝に六義園へ向けてベランダに置いておきました。あわよくば、渡り途中の夏鳥のさえずりが録れないかと思って仕掛けました。タイマーは、午前3時30分から6時30分までの3時間、2Gとなります。六義園で早起きの鳥はハシブトガラスですが、同時にゴイサギの声も入っていました。昼間は見つけられませんので、どこで寝ているのでしょう。
 さて、聞いたことのない声も入っていました。生き物の声でよろしいかと思います。ボリュームのアップ、低音のカット、ノイズリダクションをかけています。



 時刻は午前4時25分です。ちなみに、ハシブトガラスが鳴き始めたのが3時50分、シジュウカラが、この声の2分後の4時27分からさえずり始めました。謎の声は、小鳥が鳴き始める時間に鳴いていることになります。声は、2分にわたって5回鳴いています。「キュウ」と聞こえ、1,200~1,500Hzの高さの声です。特徴的なのは、倍音が何層にも見え、7層9,000Hzまであります。
 大きなファイルはアップできませんので、モノラルに変換して、1分ほどに編集していいます。そのため、声と声との間は詰めています。それでも、だんだん近づいて来て遠くなっているのがわかると思います。最後の二声は間を詰めていませんので4秒ほどの間に、声が小さくなっているのでそこそこの速度で移動をしていることがわかります。と言うことは、飛んでいる可能性があります。まずは、鳥類なのでしょうか。
 これから繁殖調査で、SX455が全国で100台稼働するになると、このような謎の声がどんどん録れることでしょう。 楽しみです。

2016年5月 1日 (日)

Galaxy S5に録音アプリ

今日の六義園は、エキサイティングでした。アカハラのさえずに誘われて入園すると、キビタキが少なくとも2羽鳴いていました。ただ、午前10時を過ぎると人でいっぱいとなり、順路でのバードウォッチングがじゃまになるほどでした。
 人が途切れるを待って録音しようとPCM-D100を起動させたら、バッテリーが上がっていました。バッテリーが持つだけに、充電しわすれます。そんなこともあろうかと、スマホのGalaxy S5 Activeに「PCM録音」というアプリを入れておきました。iPhoneには、マイクを付けて録音することができますが、Android系にはそのような機能はありません。通話用のマイクが録音時のマイクとなります。そのため、良い音は期待できませんが、せめてPCM録音ができるということでインストールしておきました。このアプリで、48kHz/16bitの録音が可能となります(設定でこれ以下のステータスにすることもできます)。
 操作は簡単、起動させて録音ボタンを押せばただちに録音がはじまります。録音ボリュームの調整やローカットなど、録音機には当たり前に付いている機能はありません。ただ、録音するだけです。ただし、マイクはひとつしか付いていないのでモノラルです。操作での注意は、つい上を音のするほうに向けてしまいますが、マイクが下に付いているので下の方を向けなくてはなりません。試しに、上の方をむけて録音してみましたが、音が小さくなってしまいました。
 コゲラがドラミングをしていましたので、録音してみました。コゲラとの距離は10数メートルです。500Hz以下の低音のノイズを軽減しています。このドラミングは、小さな音の上、800~1,200Hzと低めの音ですが、ちゃんと録れています。



 シジュウカラのさえずり合いです。1羽は10数m、もう1羽は30数mは離れているでしょうか。3,000Hz以下の低音のノイズを軽減しています。このシジュウカラのさえずりは3,500~7,000Hzと幅がある上に高い音ですが、ちゃんと録れています。



 マイクの感度が悪いで、低音のノイズを拾っていません。また、遠くの音は録れません。ですから、目的の音が近くで大きければ、クリアに録音することができます。不明の声がしたとき、手元に録音機がなければその代わりを果たすことができると思います。

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