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2016年5月31日 (火)

エゾハルゼミが鳴くとなぜ鳥は鳴かないのか-白河甲子の森

 福島県西郷村、白河の森に着いたときは静かでした。ところが、温度が上がって来るとわき上がるようにエゾハルゼミの声がにぎやかに聞こえて来ました。セミは、お腹を震わせて音を出しているので、正しくは声ではないのですが、便宜上”声”と表現します。
 野鳥のさえずりが、もっとも盛んなこの季節によりによって鳴かなくても良いと思いますが、毎年悩まされます。野鳥録音では、どうやってセミの声を避けるか、大きな課題となっています。
 白河の森では、着いたときから急に温度が上がった感じです。手元に温度計はありませんが、体感的には20度を超えるとエゾハルゼミが鳴き始めると思っています。ですから、温度の低い早朝には一声も聞こえません。この時間帯は、野鳥たちの世界となります。今回もタイマー録音は、午前6時まで仕掛けてありましたので、少なくとも6時まではセミは鳴いていませんでした。涼しい日に録音するか、早起きするしかないのが、この季節となります。
 でも、考えてみるとエゾハルゼミの鳴く期間は、5月下旬から6月中旬までで1ヶ月もありません。セミの声を録音している人にとっては、梅雨に入る前にいかに休みをとって山に行くか、毎年苦労をしていることでしょう。
 それに、セミは3億6,000万年前~2億9,000万年前の石炭紀に地球上に出現して、それ以来連綿と種をつないできたことになります。それに対し、今の鳥類の共通祖先は約9500万年前の白亜紀後期早期に出現したと言われています。なんとセミのほうが少なくとも2億年以上先輩ということになります。ですから、鳥類が地球上に出現してさえずり始めた頃には、すでに多くのセミが鳴いていたことになります。
 エゾハルゼミが鳴いているとき、鳥たちが静かになるのは、もともとセミが鳴いている時間帯に鳴いてもしょうがないとあきらめているのかもしれません。そう思って聞くと、エゾハルゼミの声もなんだかいとおしくなります。
 PCM-D100で録音。30秒を切り出し、フェードイン、フェードアウトをかけただけで、編集加工をしていません。

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