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2016年5月30日 (月)

キビタキとタゴガエル-白河甲子の森

 昨日に引き続き、福島県白河の三菱製紙の社有林、白河甲子の森での録音です。
 森の中に入ると、遠くで子犬の声が聞こえました。何匹も鳴いているように聞こえるので、不思議に思って近くへ行ってみました。なんと、声は地面の中から聞こえて来ます。子犬の声と思ったのは、タゴガエルの鳴き声でした。
 タゴガエルは、伏流水のなかで卵を産み、オタマジャクシになります。そのため、流れのない崖地で水がしみ出しているようなところや枯れた細い流れの下にいます。白河甲子の森の林道には、ところどころに水たまりがあって、その水たまりは雨水が溜まったのではなくわき水なのです。水たまりの横や真ん中からこんこんと水がわき出ています。ですから、その下には伏流水が流れていてタゴガエルが生息することができるのでしょう。
 こうした豊富な水が、この森を支えていることになります。この季節、タゴガエルの声が聞こえる森は、野鳥も豊富です。
 ですから、そばのミズナラの森でさえずるキビタキの声も元気に聞こえます。
 YAMAHA W24で録音。ボリュームのアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「narcissus_flycatchertago150529.mp3」をダウンロード

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