小型哺乳類の声か-戦場ヶ原
先週末には、日光戦場ヶ原に5台の録音機でタイマー録音を仕掛けました。おかげで延々とデータのチェックをしています。
その内の1台、Panasonic SX455に不思議な声が入っていました。タイマーは午前3時から6時までの3時間です。音源はボリュームのアップ、300Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。
「unknown160515_0300A0.mp3」をダウンロード
この声は、午前3時9分から1分40秒にわたって鳴いていました。それを30秒に間を詰めて編集しています。まだ、暗い時間です。タイマーが始まってからすぐですから、この前にも鳴いていたかもしれません。なお、この前後でオオジシギがよく鳴いています。ノビタキやアカハラといった小鳥たちが鳴き始めるのは午前4時前後、50分後です。
場所は、ワタスゲテラスと言われている場所の近く。戦場ヶ原の東側です。録音機は、シラカバの木の根元に置き、湿原側にむけています。西に数10m離れたところにもう1台置いておきましたが、こちらにもかすかに入っていました。ですから、より赤沼側で鳴いていることになります。
声は、小型の哺乳類に聞こえます。2匹が鳴き合っているようにも聞こえます。戦場ヶ原では、テンの糞や足跡を良く見ます。この他、キツネ、タヌキ、アナグマがいることでしょう。大型では、シカとツキノワグマがいて、ツキノワグマは先日、目撃されているそうです。これらのいずれかと思いますが、わかりません。哺乳類の声は、飼育や捕獲されたものがYouTubeにアップされていると、解るのですが、なかなか合致するものないのが悩みです。
いずれにしても、まだ暗い戦場ヶ原に響く鳴き声、生で聞いてみたかった。
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