オオジシギとフクロウの共演-戦場ヶ原
週末は日光でした。土曜日の夜は、日光の鳥仲間と戦場ヶ原で夜を迎えてみようとおもむきました。コンビニで夕食を確保して向かいます。しかし、いろは坂を登るにつれ雨となりました。レーダーを見ると、関東地方でここだけ雨が降っています。エリアは狭いので止むことを期待して行きます。
幸いにして雨が止み、戦場ヶ原は雨上がりの夕暮れ時を迎えました。
日没時間と同時に、オオジシギがディスプレイフライトを始めました。ゆっくりと鳴きながら、ヤマシギが通り過ぎていきます。シルエットでも大きさと飛び方で区別できることがわかりました。
オオジシギは少なくとも2羽が鳴き合い、ときどき頭の上に来るので凄い迫力です。近くの森からは、フクロウのさえずりが聞こえて来ました。こちらも、2羽が鳴き合っているのがわかります。オオジシギの激しい声と静かに鳴くフクロウ、このギャップがなんとも不思議な音の世界をかもしだしてくれました。
PCM-D100で録音、300Hz以下のノイズの軽減、フクロウの音域のボリュームを上げています。ノイズリダクションをかけたらオオジシギの声をノイズと判断され、音がおかしくなりましたのでノイズリダクションはかけていません。
「ural_owllathams_snipe160514.mp3」をダウンロード
実際は、ステレオ録音なのでオオジシギの声が移動して行くのがわかります。しかし、このブログでは30秒しかアップできません。また、フクロウは30秒に1回程度しか鳴きませんので、それでは雰囲気が伝わりません。そのため、モノラルに変換して1分に編集してみました。
だんだん暗くなって、半月が頭の上に輝いてきました。そこをオオジシギのシルエットが鳴きながらよぎります。急激に温度が下がっていき、寒さが足元から這い上がってくる感じです。雨でも霧でもないのに、木道がしっとり濡れていくのもわかりました。
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