岡崎立さん13回忌-『だから からすは』
野鳥の精密画で、一世を風靡した岡崎さんが亡くなって12年目、今年は13回忌だそうです。私と同年の知人のなかでは、もっとも早い夭折でした。
もし、私が12年前に亡くなっていたら、あの鳥にも会えなかったし、あそこにも行けなかった、そしてあの仕事できなかったと思ってしまいます。逆に、もし岡崎さんが生きていたら、私以上にいろいろな仕事の野鳥の世界に残してくれたのではないかと思うと悔やまれます。
岡崎さんの細密画は、胃の痛くなりそうな作風でした。しかし、インタビューをしたことがありますが、のんびり、のんき、質素と言ったところがキーワードの方で、飄々したところが魅力でした。もし、そのまま年を取ったら、今では仙人のようになっていたことと思います。
奥さまから、13回忌を記念してと本をいただきました。精密画かと思ったら、意表をつく版画の絵本でした。タイトルは『だから からすは』、生前に戯れに作った自家製本を元に制作されたそうです。岡崎さんの飄々した部分が、色濃く顕れている内容となっています。
木犀社から発行されています。1,400円+税です。
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