セグロカッコウ-日光
間違いなくセグロカッコウのさえずりが聞こえました。遠い上に川音のするところでしたので空耳かと思いましたが、セグロカッコウに間違いありません。声は4回、4回目は声が小さくなりましたので飛びながら鳴いていたと思います。8月7日、栃木県日光で山歩きをしているときのことです。
セグロカッコウと確認して録音機を取り出したので録音はできず。遠いのと周辺のノイズから、録音は無理な条件でした。それにしても、この8月に日光でセグロカッコウの声を聞くとは、びっくりです。
セグロカッコウのさえずりは、『野鳥大鑑』に収録されています。また、バードリサーチの「鳴き声図鑑」にアップされていますので、お聞きください。下記URLです。
http://www.bird-research.jp/1_shiryo/nakigoe.html
カタカナで書くと「カッカッ、コウ」となりますが、音質は柔らかく優しげに聞こえます。
日光でセグロカッコウのさえずりを聞いたのは、これで2回目です。前回は、1995年5月6日のことでした。Tさんとハイキングコースを歩いていた時でした。急な登りを終え一休みしているときに聞こえました。このときは、ちょうど『野鳥大鑑』が出版されて間もない頃です。私は、チェックのために何度もCDを聞いていましたので、すぐにわかりました。
これは録音したいと、当時持っていたカセットテープの録音機(ソニーTC-D5)を取りに山を下り、再挑戦と山を登り始めたら突然の雨。録音もハイキングも断念したことを思い出しました。
セグロカッコウの記録を見ると5月中旬から6月中旬が多く、カッコウなどと同じように渡りはやや遅め、渡りの季節の記録のみとなっています。今回の8月7日のような繁殖期にかかる記録を見つけることはできませんでした。
セグロカッコウの仮親は、オウチュウやオナガとあります。日光にはオナガがいますので、托卵するつもりでとどまったのでしょうか。
なお、日光の録音仲間に情報を流しましたが、今のところ再発見に至っていません。真夏の夢と終わるのでしょうか。それとも、これからセグロカッコウの記録が増え、この記録がさきがけとなるのでしょうか。セグロカッコウの今後の動向に注目です。
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