トキのねぐら入り-佐渡
けっきょくのところ、朝は2日とも雨。幸いなことに夕方は、雲が多いものの雨にはならず、ねぐら入りを観察することができました。
最初の日は、遠くから観察するAポイント。多いときは、数10羽のトキが集まるということでしたが、10数羽でした。おもしろいのは、木の中に入ってしまうと白く目立つはずのトキが、まったく見えなくなることです。木の中から、鳴き合う声が聞こえてくることになります。
翌日は、Bポイント。前日は、枯れ木に10数羽のトキが集まっていました。ところが暗くなった帰りに寄ると、その木には1羽もいません。そして、50mほど離れた山の斜面のスギ林のなかから声が聞こえていました。木の中に入ってしまうと姿が見えないのですから数の確認はできませんが、移動していました。
ということで、午後4時にBポイントに到着すると、集まっていた枯れ木には1羽いるだけ。しかし、5時近くになると20羽ほどのトキが集まってきました。そして、日没時間の5時30分になると、数羽ずつ飛び立っては、斜面のスギ林に入って行きます。枯れ木は、ねぐらの前に集合する場所だったことになります。これは、ハシボソガラスなどに見られるねぐら入り前の行動です。
この集合中の時と、ねぐら入りしたばかりの頃はよく鳴きました。1羽が、置いておいた録音機の真上を飛び、とても良い声で鳴きねぐらに入っていきました。少し山にこだましています。
PCM-D100で録音。500Hz以下のノイズを軽減、軽くノイズリダクションをかけています。
「CrestedIbis-echo160927_008.mp3」をダウンロード
すっかりあたりが暗くなると、トキたちも静かになります。
その上を、数羽のアオアシシギが鳴きながら飛んで行きました。声だけが聞こえてくる音の世界です。
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