« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

2016年9月

2016年9月30日 (金)

トキのねぐら入り-佐渡

 けっきょくのところ、朝は2日とも雨。幸いなことに夕方は、雲が多いものの雨にはならず、ねぐら入りを観察することができました。
 最初の日は、遠くから観察するAポイント。多いときは、数10羽のトキが集まるということでしたが、10数羽でした。おもしろいのは、木の中に入ってしまうと白く目立つはずのトキが、まったく見えなくなることです。木の中から、鳴き合う声が聞こえてくることになります。
 翌日は、Bポイント。前日は、枯れ木に10数羽のトキが集まっていました。ところが暗くなった帰りに寄ると、その木には1羽もいません。そして、50mほど離れた山の斜面のスギ林のなかから声が聞こえていました。木の中に入ってしまうと姿が見えないのですから数の確認はできませんが、移動していました。
 ということで、午後4時にBポイントに到着すると、集まっていた枯れ木には1羽いるだけ。しかし、5時近くになると20羽ほどのトキが集まってきました。そして、日没時間の5時30分になると、数羽ずつ飛び立っては、斜面のスギ林に入って行きます。枯れ木は、ねぐらの前に集合する場所だったことになります。これは、ハシボソガラスなどに見られるねぐら入り前の行動です。
 この集合中の時と、ねぐら入りしたばかりの頃はよく鳴きました。1羽が、置いておいた録音機の真上を飛び、とても良い声で鳴きねぐらに入っていきました。少し山にこだましています。
 PCM-D100で録音。500Hz以下のノイズを軽減、軽くノイズリダクションをかけています。



 すっかりあたりが暗くなると、トキたちも静かになります。
 その上を、数羽のアオアシシギが鳴きながら飛んで行きました。声だけが聞こえてくる音の世界です。

2016年9月29日 (木)

田んぼのトキ-佐渡

 たまたまお会いした研究者の方から、トキとの距離のとり方を教わることができました。近づきすぎて飛び立たせてしまってはまずいですし、せっかく近づけるのに遠くから見ているのももったいないことになります。彼によると「田んぼでは警戒心が強いので100m。田んぼ1枚以上は離れた方が良い。もちろん車から出てはダメ。木にとまっている時は、比較して警戒心が少ないが、それでも50mは保ってほしい」とのことでした。こうした情報は、なかなかわかりませんので貴重です。
 現在、全体で200羽近いトキが自然のなかを飛び回っていることになりますが、Y川さんによると、昼間の田んぼにいるトキには出会えないこともあるとか。それでは、施設巡りをしてみようということで、トキの野生復帰センターに行きました。山の中腹にあるので、坂を上ったところにある展望台から見下ろします。現在、訓練中のトキはいないということでケージの大きさを実感するための見学です。ここからは、ちょうと佐渡島のくびれた部分の平野が見渡せます。もし、トキが田んぼにいたら見えるはずと探すと、いました。少なくとも、2羽見えます。
 実際にその場所に行ってみると、トキは12羽いました。言われたとおり、100m以上離れた農道に車をとめて小1時間ほど観察していましたが、トキは鳴かないです。上空を飛んだトビに驚いたのか、いっせいに飛んだのですが、鳴きません。そのあと、こちらに向かって飛んできて、なんと私たちが車を止めた農道の横の田んぼに降りてくれました。せっかく近くに来てくれたのですが、鳴きません。唯一、鳴いたのは遅れてきた1羽が、すでに降りている1羽の近くに舞い降りたときだけです。
 写真は、こちらに飛んで来てくれた群れの一部です。

Crested_ibis160927

 注意しようと思っていたことは、トキを見つけて観察していたらカメラマンがどんどん集まって来て影響を与えるのではという危惧です。天候のせいか、季節のためか、それともトキに人気がないのか、この時はカメラマンがやってくることはありませんでした。それに2泊3日の佐渡の滞在中、フィールドではバードウォッチャーもカメラマンにも会うことはありませんでした。
 トキにとっては良いことなのかもしれませんが、ちょっとさびしい気もして複雑な心境です。

2016年9月28日 (水)

トキのねぐら立ち-佐渡

 月曜日より、新潟県佐渡島にトキの声を録りに行っていました。
 山形県のY川さんが録音したトキの声を聞かせてもらったところ、とてもすばらしい音でした。こんなに録れるのだったら、ぜひお願いしますと今回の取材となりました。もちろん、Y川さんのご案内です。
  数日前の天気予報は、曇りか晴れ。それで行くことを決めたのですが、いつの間に予報が悪くなり、曇りと雨となりました。2泊しますので、ねぐら入り、ねぐら立ちとも2回、合計4回のチャンスとなります。1回くらい録れればと思い決行です。
 まずは、ねぐらの下見。2カ所をチェックしました。Aポイントは、静かなのですが距離があります。Bポイントは、近いのですが自動車やジョギングする人、犬の散歩をさせる人が通ります。タイマー録音ができるYAMAHA W24は4台ありますので、AとBともに各2台を仕掛けました。設定は、日の出が午前5時35分なので、ねぐら立ちは日の出時間の前後と予想して、4時から7時です。
 ところが夕食後、天気予報をチェックするとさらに悪くなり、朝は雨予報となってしまいました。朝起きると予報通り雨、とりあえず回収に向かいます。
 現地に着くと雨は小降り。これならばなんとかなると思って音源をチェックすると、雨は午前4時20分頃からパラパラ降りはじめ、30分に本降りとなっていました。その雨が、6時に小降りになるとトキたちがねぐらを飛び立つ声が入っていました。
 YAMAHA W24でタイマー録音。2,000Hz以下のノイズを軽減しているだけです。



 トキの数は、20羽前後のはずです。虫の声やヒヨドリの声が聞こえ、前の水路の音もあります。木からしたたる水滴の音も聞こえると思います。雨のために、トキたちのねぐら立ちは遅くなってしまったようです。
 Y川さん、ありがとうございました。おかげさまで、あの雨のなかでもここまで録れていました。

2016年9月24日 (土)

ササゴイの幼鳥はルアーフィッシングをするのか-大阪城公園

  今回の大阪城公園でのバードウォッチングでは、まるで番組のように起承転結がありました。”結”は、ササゴイの幼鳥の発見です。そして、案内してくれた久下直哉さんがルアーフィッシングらしい行動をしているのを見つけました。

 Striated_heron160924

 最初、ササゴイの幼鳥は堀の石垣の際でじっとしていました。しばらくすると、水際に降りてきて小枝をくわえては落とす行動をしてしました。写真は、長くて細い枝をくわえて思案げなシーンです。この前には、くちばし半分ほどの長さの小枝をくわえて落としていました。私が見ていた限りでは、このような動きをはじめて、3回ほど繰り返していました。久下さんの撮った動画では、水面をくちばしでつついているようすもうかがわれます。
 道具を使う動物はきわめて少ないのはご存じのとおり。そのなかで、ササゴイが羽毛や枯れ葉を水面に落として寄ってきた魚を捕らえて食べるのが見つかったのは最近のことです。ササゴイがルアーフィッシングをすると、大きな話題となりました。
 参加者一同、つぎつぎに疑問がわいてきました。まず、幼鳥がルアーフィッシングをするのでしょうか。30分ほど観察していましたが、実際に魚を捕らえるまでは見えませんでしたので、判断に迷います。そして、どうみてもこの長い枝では魚が寄ってくるとは思えず、ルアーフィッシングと言っていいのかとも思いました。短い枝をくわえて落とす行動もありましたが、ルアーの替わりに落としたのか、それともたまたま落としてしまったのかの判断は遠くからではできませんでした。こうした行動が将来、ルアーフィッシングを習得するきっかけになるのかとも思いました。
 それにしても一つ発見をして、番組最後のエンドロールという感じの大阪城公園でのバードウォッチングでした。

2016年9月23日 (金)

夏鳥が去って行く-大阪城公園

 昨日は、関西バードカービングクラブでの講演のため、大阪に行きました。
 せっかく大阪まで行ったのですから、今日は大阪城公園でバードウォッチングをしました。講演会に来てくれたワイバードの久下直哉さんのご案内で、お仲間を入れて総勢8人での探鳥会となりました。
 まず、思っていた以上に広い公園でした。午前中4時間ほど歩き続け、ほぼ縦断したところ歩数計は13,000歩を超えました。現在、足がかったるいです。
 はじめのうちは、シジュウカラとヒヨドリしかおらず、オオタカがハシブトガラスに追われるアトラクションがあるていど。ところが、いつも夏鳥がいるというポイントに行くと、キビタキ、コサメビタキ、センダイムシクイが出現。つぎに、エナガの群れに出会うとこれにキビタキの他、エゾムシクイらしいムシクイ類が入っていたりして、大阪城公園らしくなってきました。このほか、ツツドリとは複数回出会い、最後はお堀に石垣にササゴイの幼鳥を見つけるなど、一同お腹がすくのも忘れてのバードウォッチングでした。
 大阪城公園での野鳥カメラマンの問題は、東京まで鳴り響いています。ちょっと緊張しての来訪だったのですが、本日出会った双眼鏡を持っていない野鳥カメラマンは、バズーカ2人、300m程度が3人、コンデジ5人、デジスコ1人ていどでした。いつもはもっといるとのことでしたので、天気と連休合間の平日のため、少なかったのかもしれません。皆さん、高齢であるのは同じですが、なぜか関東より迷彩率が高い印象がありました。
 写真は、ランチを食べたビルからの大阪城公園です。左の画面をはずれたところにある大阪城公園駅から歩き始め、右方向にジグザグに歩いて縦断、最後は右の下にある橋を渡って終了でした。

Oosaka160923_2

 久下さん、ありがとうございました。おいでいただいた皆さん、お疲れ様でした。

2016年9月21日 (水)

お墓参りでホンセイインコ-雑司ヶ谷

本日は、雑司ヶ谷にお墓参りに行ってきました。以前、拙ブログに書きましたように猫八さんのお墓の前を通りますので、手を合わせてまいりました。墓碑には新たに「岡田八郎 66才」と彫られており、改めてご冥福をいりました。
 ちょうど、お参りをしている上で、ホンセイインコが鳴いていました。YAMAHA W24で録音。2,000Hz以下のノイズを軽減、ボリュームを少しアップ、ノイズリダクションをかけています。



 まだ、ねぐら入りには早い時間ですが、数羽のホンセイインコがケヤキのなかに集まっていました。ハシブトガラスが近くに来ると声が大きくなり、激しい鳴き方になりました。
 猫八さんのレパートリーのなかにはホンセイインコはなかったと思います。きっと、お墓のなかで聞いて練習をしていることでしょう。
  

2016年9月18日 (日)

パナソニックXS-455で虫の声を録る-日光

 今回、日光行きの目的のひとつはパナソニックXS-455で、虫の声を録るという課題です。今や6,000円代になったICレコーダーで虫の声がどのように録音できるのか、試してみました。
 日没後の市内の草むらでは、カンタン、エンマコオロギ、クビキリギリス、ツヅレサセコオロギなどが鳴いています。鳴いているところに、そっと近づき録音機を置いて5,6分録音します。録音機を置く気配で警戒して鳴きやみますが、1分ほどすると元のように鳴き始めてくれます。
 アップするのは、エンマコオロギです。バックで、カンタンが鳴き続けています。2,000Hz以下のノイズの軽減をしているほか、加工はしていません。



 カンタンは2,500Hzにあります。また、エンマコオロギは基音が3,000~4,500Hzにあり、その倍音が5層あり20,000Hzまであるのがわかります。ただし、このブログにアップするためにmp3に変換しているため、聞こえる上限は10,000Hzまでです。
 いずれにしても、リアルに聞こえます。不自然な感じはしません。廉価なICレコーダーでも、虫の声はここまで録れることがわかりました。また、10,000~20,000Hzで鳴いているクビキリギリスも、録音されていました。私には聞こえない領域ですが、声紋を見る限りきれいに録音されていました。
 XS-455をお持ちの方、虫の声の録音もお試しください。あっという間に季節が移り変わってしまいますから、今のうちですよ。 

2016年9月17日 (土)

秋の気配-日光キスゲ平園地

 そろそろタカ類の渡りが見られるかもしれないと思い、日光へ。北から渡ってきたサシバなどは、日光連山にぶつかれば山を迂回して南下するはず。だから、その山の横で見ていれば渡っていくサシバに会えるかもしれないという思惑です。ということで、日光連山の東の端、キスゲ平園地に行きました。標高は、1,300~1,600mほどのところです。
 標高の高いところにあるドウダンツツジは、すでに色づいています。また、順路のわきのナナカマドは真っ赤な実をたわわに実らせていました。すでに、山は秋です。

Kisuge1609171

 本日、風は微風、ところどころ青空があるものの雲が多く、雲の下をサシバが通れば見つけやすいと思われる絶好のコンディションです。ということで、空の開ける場所で待機しました。
 残念ながら、サシバを見つけることはできませんでした。トビやノスリは見えたのですから、いればわかるはずです。また、アキアカネのおびただしい群れが風に乗ってゆっくりと南下していきました。それに加えて、1時間に1頭のわりで蝶のアサギマダラも南下。以前、メジロやカワラヒワが渡っていくのを見ることができましたから、生き物たちの渡りのコース上にあることは間違いありません。
 これから渡りの最盛期、またチャンスを狙ってみます。

2016年9月10日 (土)

『鳥の道くさ』を閉じます

 ちょうど2000年9月に拙サイトの『鳥の道くさ』をアップしました。NiftyのサービスのいっかんとしてのWebサイトでした。ところが、Niftyより2016年9月29日でサービスの終了との通知がまいりました。もちろん、新しいサービスで同じようなサイトの運営は可能なのですが、これを機会に終了することにいたしました。
 おもえば、このサイトは『野鳥を読む』(1994)の巻末に掲載した野鳥関連の本のリストを中心に作り上げました。このリストは、明治から1994年までの日本国内で発行された鳥が内容に書かれている本と関係者が著した書籍のリスト1,784件です。私にとって、鳥の本を調べることが仕事のなかで大きなウエイトを占めます。ですので、他の方にも役に立つのではないかと思ってのデータの公開でした。
 ただ、もう22年たって、その後も多数の書籍が発行されています。また、大阪の早川貞臣さんが、全国を回って地方書も広い集めて、立派なリストを作ってくれました。もはや拙リストは、時代遅れとなりました。
 これ以外の旅行記なども、同じ場所を訪れる方のお役に立てればと思っての公開でした。しかし、すでに情報は古くなってしまい、かえって誤解や迷惑をかける可能性も出てきました。くわえて、更新もせずそのままになっております。
 そのため、今回のNiftyのサービス終了とともに拙サイトも終了させていただきます。サービス終了の9月29日までは、そのままにしておきますので、下記URLでご覧いただけます。

http://homepage2.nifty.com/t-michikusa/

また、このサイトとリンクを張っている方、お手数ですがリンクを切っていただければと思います。さらに、今後情報が必要な場合は、直接メールなどいただければわかる範囲でお答えいたします。
 いずれにいたしましても、長のおつきあいありがとうございました。あつくお礼申し上げます。

2016年9月 7日 (水)

『朝の小鳥』10月分スタジオ収録-東京湾の野鳥たち

 本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 10月放送分で、テーマは東京湾の野鳥たちです。谷津干潟のキアシシギとセイタカシギ、葛西臨海公園のモズとクイナ、そして茜浜のトビです。
 いずれも、秋の風景のなかで鳴き合う鳥たちのようすを音で表現できたと思っています。東京湾の海辺で残暑から秋風が吹く、季節が移り変わっていくようすも感じていただければと思います。
 収録前に、現在ラジオがいろいろ変化して行っていることを教えてもらいました。すでに、インターネットラジオで聞いている方も多いと思います。
たとえば、文化放送など民放はラジコ
http://radiko.jp/
NHKはらじるらじる
http://www3.nhk.or.jp/netradio/
です。また、FM波でAM波の放送局を聞くことができるワイドFMがあります。いずれも、ステレオはもちろんのこと、高品位な音質で聞くことができます。
 さらに来月から、放送終了したあとも放送を聞くことができるポットキャストが試験的に行われるとのことです。『朝の小鳥』のように早朝の番組でも、あとで聞くことができるわけですから、これは朗報です。これからのラジオがどう変化していくのか、ラジオ好きの私には楽しみです。

2016年10月放送内容
10月 2日 キアシシギ
     9日 モズ
   16日 トビ
   23日 セイタカシギ
   30日 クイナ

2016年9月 3日 (土)

明日から谷津干潟のワイルドライフアート展

 明日からワイルドライフアート協会の有志の方々による展示会が、谷津干潟自然観察センターで開催されます。本日は、カミさんも出展するのでお手伝いにうかがいました。メーキングシーンです。

Wildlifeart160903

  谷津干潟での展示会ですから、シギやチドリ、カニや風景など、谷津干潟にちなんだ作品ばかりです。それだけに出品者の方たちは、谷津干潟はもちろんバードウォッチングに詳しい人たちばかり、こだわりの作品となります。
 まだまだ秋のシギやチドリの渡りは続きます。谷津干潟においでのせつは、ぜひ谷津干潟観察センターに入館して、美術の秋もお楽しみいただければと思います。

特別展示「谷津干潟のワイルドライフアート展」
開催期間:2016年9月4日(日曜日)~19日(月曜日・祝)
     月曜日は休館日ですが、19日は祝日のため開館しています
開催場所:谷津干潟自然観察センター
           http://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/

« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ