ササゴイの幼鳥はルアーフィッシングをするのか-大阪城公園
今回の大阪城公園でのバードウォッチングでは、まるで番組のように起承転結がありました。”結”は、ササゴイの幼鳥の発見です。そして、案内してくれた久下直哉さんがルアーフィッシングらしい行動をしているのを見つけました。
最初、ササゴイの幼鳥は堀の石垣の際でじっとしていました。しばらくすると、水際に降りてきて小枝をくわえては落とす行動をしてしました。写真は、長くて細い枝をくわえて思案げなシーンです。この前には、くちばし半分ほどの長さの小枝をくわえて落としていました。私が見ていた限りでは、このような動きをはじめて、3回ほど繰り返していました。久下さんの撮った動画では、水面をくちばしでつついているようすもうかがわれます。
道具を使う動物はきわめて少ないのはご存じのとおり。そのなかで、ササゴイが羽毛や枯れ葉を水面に落として寄ってきた魚を捕らえて食べるのが見つかったのは最近のことです。ササゴイがルアーフィッシングをすると、大きな話題となりました。
参加者一同、つぎつぎに疑問がわいてきました。まず、幼鳥がルアーフィッシングをするのでしょうか。30分ほど観察していましたが、実際に魚を捕らえるまでは見えませんでしたので、判断に迷います。そして、どうみてもこの長い枝では魚が寄ってくるとは思えず、ルアーフィッシングと言っていいのかとも思いました。短い枝をくわえて落とす行動もありましたが、ルアーの替わりに落としたのか、それともたまたま落としてしまったのかの判断は遠くからではできませんでした。こうした行動が将来、ルアーフィッシングを習得するきっかけになるのかとも思いました。
それにしても一つ発見をして、番組最後のエンドロールという感じの大阪城公園でのバードウォッチングでした。
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