クサシギの鳴き声か-佐渡
先日の佐渡での取材で、案内していただいたY川さんから、クサシギらしい声が入っていたと連絡をいただきました。
これは、9月27日の夕方の録音で、ねぐらに入るトキをねらって置いた録音機に入っていたものです。時刻は午後5時10分頃、天気がどん曇りだったので、日が沈むとかなり暗くなっていました。現場でも、鳥の鳴き合う声に気がつきましたが、暗くて姿を確認することはできませんでした。「小鳥?シギのよう。小さな感じでトウネンかな」と話し合っていたところです。音源を聞きやすいようにして、クサシギの声を聞いたことのある方に聞いてもらったらクサシギらしいということになりました。
PCM-D100で録音。鳥の声の音域を増幅、上と下にある虫の声を軽減、ノイズリダクションを強くかけています。
「GreenSandpiper160927_008.mp3」をダウンロード
数羽が鳴き合って飛んでいくようすです。かなり加工していますのでノイズが変調していますが、鳥の声は現場で聞いたときに近いと思います。
クサシギは、『野鳥大鑑』に収録されていません。蒲谷先生が録音していないということは、かなり難題の鳥ということになります。私は何度が見ていますが、鳴き声を意識して聞いたことはありません。xeno-cantoにはクサシギの音源がアップされていますが、ユーラシア大陸西部での録音です。そのためか、ぴったりと一致する声を見つけることができませんでした。ただ、鳴き声の音域と声紋パターンはよく似ていますので、可能性は高いと思っています。
このクサシギの6分後にアオアシシギが鳴いて飛んでいきました。声の感じから、飛んでいく方向は同じです。
私たちのいたところは、加茂湖に近いとは言え海岸沿いではありません。それなのに、佐渡島の上空をシギの群れが飛んでいくとは思っても見ませんでした。
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