10年やればできる-『鳴き声ガイド日本の野鳥』メーキング
CDに付属しているリーフレットには、録音された年月日が書かれています。私は1996年頃から録音を始めていますが、多くの音源が2006年以降であることに気づかれると思います。2006年は10年前、私がSONYのPCM-D1を購入した年です。初めてPCM-D1を日光に持って行き、木に寄りかかって録音していたら、ミソサザイがどんどん近づき、さえずってくれたにはびっくりしました。DAT録音機でマイクをつきだしコードをぶらぶらさせながら録音とは大違いでした。メモリー録音機の購入によって、野鳥録音の効率があがり良い音が録音できて、楽しみが倍増いたしました。
さらに2010年以降は、YAMAHA W24を使うようになりました。この機種のタイマー録音という機能を利用することで、飛躍的にデータの収集が楽になりました。今回、九州を中心に録音をしている田中良介さんは、このタイマー録音の先駆者で今回も貴重な音源を貸していただきました。飛島で録音した珍鳥の声を多数、提供してくれた梁川さんもYAMAHA W24を使用、ですから録音歴は5年くらいとなります。収録されている飛島のムシクイ類などの録音を聞いていただくとわかりますが、これだけの録音ができてしまうのですから凄いですし楽しんでいます。
現在、繁殖鳥類調査のためにパナソニックから寄付していただいた100台の録音機が全国で稼働しています。これにともないお手持ちの録音機も活用されていることと思います。これをきっかけに野鳥録音を始める方がいることでしょう。
そして、これから10年、あるいは数年間かけてデータが収集されれば、各地で『鳴き声ガイド○○の野鳥』を作ることが可能となると思います。
それにともにない『鳴き声ガイド日本の野鳥』の改訂もされて行くと良いなあと思っています。
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