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2016年11月24日 (木)

謎の声は、ツツドリ

  当ブログで今年の5月、「なんだべ?-謎の声の正体は?」という記事を掲載しました。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/05/post-ee30.html
 これは、日本野鳥の会山形支部のY川さんが山形県飛島で小犬が鳴くような謎の声を録音し、それが私がオオコノハズクと思っていた三宅島の録音と一致、でもオオコノハズクがこのような声で鳴いた記録はないので「なんだべ?」と言う記事です。
 鳴き声は、こちらです。



 インターネットというのはありがたいもので、この記事の掲載のあとすぐに新潟県の方から、夜にこの声で鳴きながら飛んで行くのを聞いたという報告、しばらくして福岡県の方からも同様の報告をいただきました。実は、コンピュータが壊れて5年分のメールが霧散してしまいましたので、このお二方の報告は記憶で書いています。さらにその後、新潟県のF川さんから、ツツドリがこの声で鳴いていたのを見たことがあるとの報告をいただきました。
 今回、大阪自然史フェスティバルの講演にて謎の声として紹介したところ、O西さんとそのお仲間から「舳倉島で、ツツドリが同じ声で鳴いていた。」との情報をいただきました。くわえて、M井さんから四国でホトトギスの仲間赤色型がこの声で鳴いているのを録画したと報告をいただきました。画像を見ると大きさからツツドリであると判断できます。なんとも、実り多い大阪自然史フェスティバルでした。これだけ目撃例がそろえば、謎の声はツツドリと言ってもよろしいかと思います。
 私の三宅島の録音を除いて、ほとんどが日本海側で西日本から新潟県あたりの記録となります。ただ、いずれもその後、聞くことはないので通過していったものと思われます。
 私のフィールドの栃木県日光には、ツツドリがたくさんいます。しかし、この声で鳴いているのを聞いたことはありません。北海道でもツツドリの録音がありますが、同じく聞いたことはありません。全国の録音仲間からも情報はありません。どうも、この鳴き方をするツツドリは、日本を通過するだけでのようです。
 ツツドリの分布は、ユーラシア大陸のヨーロッパ東部から日本までと中国南部から台湾までの南北2つに分かれています。そのため、この2つを亜種か別種か2説あります。xeno-cantoにアップされているフィンランドからロシア、日本のツツドリを聞く限り、大きな違いはなく、小犬のような鳴き方をしているものはありませんでした。
 ちなみに、図鑑によっては北のものは2音、南のものは4音で鳴くと書かれているものがありますが、xeno-cantoにアップされている中国、台湾のツツドリも2音で鳴いています。そのため、小犬鳴きをするツツドリが亜種ということもなさそうです。さらに、目撃例からノーマルタイプと赤色型どちらも行うようで、その違いもなさそうです。
 いずれにしても、鳥というのはいろいろな鳴き方をするもので、固定観念で思い込みは禁物と改めて思い知らされました。
 この謎の解明も、皆さまのご協力のおかげです。ありがとうございました。

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