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2016年12月

2016年12月29日 (木)

ハチジョウツグミかな-六義園

 六義園は、今日から年末年始の休園となりました。スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
 相変わらずアトリの群れがいて、シロハラが多い六義園ですが、ツグミが芝生に出てくるようになりました。渡ってきた頃は森の中にいるのですが、年を越える頃に池に周りに広がる芝生に出てきます。今年は、少し早めでした。
 森から出てきたツグミが、池の畔にあるハゼの木にとまってくれました。おかげで姿がよく見えるので写真を撮ったら、脇腹の斑点に赤みのあることがわかりました。
Naumannthrush161229

  以前も、六義園の同じところに同じようなタイプのツグミがいたことがあります。記録を確認したら、3年前のことでした。写真からは、同じ個体とは思えません。六義園がこのタイプにツグミに越冬地として伝承されたのか、単なる偶然なのか、興味は尽きません。 

2016年12月28日 (水)

日本野鳥の会のサイトで鳴き声が聞けます

 昨日は、日本野鳥の会の理事会でした。午後2時から理事懇談会、理事会、そして懇親会と午後8時まで長時間にわたりました。皆さま、お疲れ様でした。理事会では、話題、課題はたくさんありました。私が、関心を持ったもったもののひとつに日本野鳥の会のサイトの運営があります。現在、日本野鳥の会ではコーポレートとバードファン、そして携帯サイトを運営しています。たとえば、今年度9月までで、いずれも100万単位のカウント数を記録しています。理事のなかから「これは、多いのか?」という質問がありましたので、私から「きわめて多い。個人ならば1日2、300カウントあれば良い方。それだけに、役割は大きいし効果が期待できる。入会や販売への誘導をいかにうまく行うか、今後の課題」とコメントしました。
 ということで、今日から少しでも日本野鳥の会のサイトを充実させるために、バードファンの「フォトギャラリー野鳥写真図鑑」のなかの50種類について鳴き声が聞けるようになりました。担当のM浦さんから9月に相談を受けて、それから試行錯誤を繰り返し、何とか年内に間に合ったことになります。
 下記URLでサイトに飛び、サイト内検索をするか、左にある索引から目的の種名に行ってください。
 http://www.birdfan.net/pg/kind/
 鳴き声がアップされているものは、下の方に声紋が表示されています。なにしろ、この図鑑には486種類アップされています。そのうちの50種ですので、鳴き声のないものに行き当たる可能性があります。ただ、鳴き声が聞くことができるのは、検索件数の多いものを選んでいます。人気の種類ですから行き当たる可能性は高いと思います。
 なお、音源は竹森彰さんと梁川堅治さん、ツミのみ私。また、声紋を3次元で表示してみました。それに、字幕をいれるなどM浦さんが、工夫と苦労しています。声紋を3次元表示することで、音の強さも表現されていますので、今までとは違った印象で鳴き声を楽しむことができると思います。
 これから、種類数を増やしたりバリエーションを加えるなど、充実させていく予定ですので、ご期待いただければ幸いです。

2016年12月23日 (金)

シロハラの地鳴き-六義園

 うれしいことに、今年は冬の鳥が多い傾向が続いています。
 六義園では、アトリの群れが相変わらず滞在してくれています。シロハラも多いですね。シロハラが多い年は、アカハラやツグミも多かったことがあり、連動している感じでした。しかし、今年はアカハラとツグミは例年どおり。大型のツグミでは、シロハラのみ多い傾向です。
 そのため、鳴き声もよく聞かれます。今日は、2羽がさかんに鳴き合っていました。PCM-D100で録音。3,000Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。



 前回のシロハラの地鳴きは「チィー」と聞こえるものでした。鋭い声ですので、警戒の意味があると思っています。今回の「チャッチャッ」と聞こえる声は、同じシロハラ同士が鳴き合っており、密度が高いためになわばりを主張しあっているように感じました。いわば、威嚇の意味があるかなと思いました。
 地鳴きの意味というのは、なかなか判断が難しいのですが、こうして観察例を積み重ねていくことで少しは解明されるのではないかと思っています。

2016年12月17日 (土)

冬のタイマー録音-六義園

 昨夕、六義園にタイマー設定した録音機を3台置いてみました。目的は、群れでいるアトリです。職員の方から「こんな寒い時間に来なくても良いのに」と言われながら、一巡するとアトリはたった1羽しか会えませんでした。それでも、アトリが群れで地面にいたところ、水を飲んでいたところ、エノキの実に集まっていたところに置いてきました。なお、タイマーは午前6時から9時までの3時間です。
 本日、回収してチェックをしてみました。全部で9時間あるので、ざっと聞いてみただけです。残念ながらアトリの声は、わずかにかすかです。回収に行ったときには、50羽程度の群れがいたのですから六義園内にまだ留まっていることは間違いありません。的を外してしまったようです。
 しかし、他の鳥は良く入っていました。もちろん、ハシブトガラスとヒヨドリがいちばんにぎやかです。その間に、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ウグイス、シロハラと、出会うことのできる鳥たちの地鳴きが入っていました。それも、いずれもかなりのボリュームで入っていました。手持ちでの録音に比べて、鳥が警戒しないで録音機のすぐそばまで来ていることがわかります。地鳴きは、短い上に声量が低く録音が難しい鳥が多いのですが、地鳴き録音にタイマー録音が有効な手段であることがわかりました。
 アップするのはシロハラの地鳴きです。録音機のそばにとまる音から入っています。YAMAHA W24で録音。1,500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

2016年12月16日 (金)

デジスコ通信に投稿-鳥で村おこしについて考える

 鳥をネタに地域振興が行われるなんて、昔は考えられませんでした。鳥を大切にしようと言えば「鳥か人か」と言われような時代があったのですから、鳥で人を呼び観光資源にするなんて隔世の感があります。それも、以前はハクチョウやツル類というメジャーな鳥でしたが、今ではバードウォッチャーや野鳥カメラマン受けする鳥で、村おこしが試みられているのですから、時代は変わったものです。
 いろいろ問題もあると思うのですが、あまり語られていない問題なので、少し考えてみました。下記のURLで読むことができます。
http://www.digisco.com/mm/dt_97/toku1.htm

2016年12月14日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-絶滅に瀕している鳥

 今日は、文化放送で『朝の小鳥』の来年1月放送分の収録でした。1月1日放送分のトキは、スケジュールの関係で先月に収録をすませています。そのため、残り4本の収録となりました。
 今回、取り上げたなかでもシマアオジが深刻です。私が1970年代に干潟の調査で、春国岱に行ったときには、ノゴマとシマアオジが数10mおきにハマナスにとまって、さえずっていた印象がありました。次の年に行った石狩川河口、さらに翌年のサロマ湖でも同様でした。それが、今では公表されている情報は、サロベツくらいです。
 北海道で、録音をしているH田さんによると、サロベツなどの日本海側とオホーツク海側では、鳴き方が違うとか。私自身、40年以上前に聞いた春国岱のシマアオジのさえずりをおぼえていないので何とも言えませんが、今や検証するのが難しい課題となっています。
 また、日本と同じ亜種(E.a.insulanus)はサハリンにも生息していますが、サハリンも風前の灯火とか。今回、使用した音源は2008年にサロベツで録音したものです。それから8年、サロベツのシマアオジは健在のようで、少しは安心しています。それにしても、毎年、大勢のカメラマンが訪れ撮影されているので写真は残るかもしれませんが音源はわずかしか残らないのは残念なことです。

2017年1月1日  トキ
       1月8日 オオトラツグミ
    1月15日  アカコッコ
       1月22日  ノグチゲラ
      1月29日  シマアオジ

2016年12月13日 (火)

アトリだらけ-六義園

 今日、六義園を一回り。入園すると常連さんが、アトリを観察していました。その後も、どこに行ってもアトリの群れがいて、園内はアトリだらけの感じです。
Brambling161213

 この写真の中だけでも約50羽のアトリが写っています。おそらく数100羽のアトリが、いてもおかしくない感じです。
 今日は、エナガが群れでいたり、シロハラが追いかけあったり、アオジもあちこちで顔を出すなど、アトリばかりではなく鳥たちも多かったですね。ライトアップが終わるのを待ってていたのは、バードウォッチャーばかりではなく野鳥たちだったかもしれません。

2016年12月12日 (月)

2ヶ月ぶりの日光

 このところのバタバタで、2ヶ月も日光に行っていませんでした。先週末は、私が顧問をしている日光野鳥研究会で講演をするため久しぶりの日光来訪です。土曜日はだいや川公園、日曜日は小倉山周辺を仲間と歩きました。いずれも午後でしたが、鳥との出会いは例年になく多め、今年は冬鳥がたくさん来ている感じです。
 だいや川公園の土手の上を歩いていると、ガビチョウのさえずりが聞こえてきました。短いながらもしっかりとしたさえずりです。以前より仲間から情報をもらっていましたが、改めて聞くとショックです。これから日光では、ガビチョウなしのコーラスが貴重な音源になるかもしれません。ここでは、このほかカシラダカ、カワラヒワ、ツグミ、カヤクグリ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ダイサギ、アオサギ、ノスリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、トビ、カケス、アカゲラなどとたぶんハイタカ。

Nikko161210

 翌日の小倉山周辺も、カシラダカがいて、そのなかにミヤマホオジロも混じっていました。このほか、アカゲラ、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラスでした。
 さすが、日光は寒かったです。でも、きりっと空気がしまったなか気持ちの良いバードウォッチングを楽しむことができました。

2016年12月 4日 (日)

放送に誘発されて鳴くクイナ-葛西臨海公園

 今日の天気に誘われて葛西臨海公園に行ってきました。
 風もなく、絶好の録音日和です。鳥類園にたどり着くと、淡水池のヨシ原からクイナの鳴き声が聞こえてきました。距離がありましたので、少しでも近くで録音できればと池のまわりを歩いているうちに鳴きやんでしまいました。そのため、ウォッチングセンターの前で、しばらく録音機を置いておくことにしました。ここは、少しくぼんでいるので周りのノイズが軽減されているはずです。
 しばらくすると、園内のアナウンスが流れると同時にクイナが鳴き始めました。PCM-D100で録音。500Hz、300Hz以下と2回低音ノイズを軽減。クイナの音域のボリュームアップ、ノイズリダクションをかけています。



 よりによって、アナウンスが始まると同時に鳴き始めています。
 しかし、これはアナウンスに誘発されて鳴き始めた可能性があります。以前、鹿児島県で録音している方から、夕方の防災用の定時放送が始まるとクイナ類が鳴き始めると報告をいただいたことがあります。私も、救急車の音と同時に鳴き始めるクイナの声を録音しています。
 アナウンスも救急車も、音域と音質が違いますので、仲間が鳴いていると勘違いをしているとは思えません。ただ、大きな音が聞こえるとつい鳴き始めてしまうという感じです。なぜ鳴くのか、理由はクイナに聞いてみないとわかりませんが、おもしろい現象です。

2016年12月 3日 (土)

アトリの当たり年か-六義園

 六義園の紅葉が見頃となり、来園者は毎日万単位となっています。おそらく、今日は過去最高の数字を記録するのではないでしょうか。
 そのなかでのバードウォッチングは、人混みをかき分けながらとなります。そのため、常連ならではの人のいないところ、いないところを選んでみんなで鳥を探します。それでも、野鳥は健在でここ数日でウソの群れからアトリの群れと入れ替わり、楽しませてくれています。人が多いだけになかなか下の方に降りてくることはなく、エノキの梢でさかんに実を食べています。
 やっと色づいた紅葉に来てくれました。
Brambling161203

 アトリの色と紅葉の色がかぶってしまいました。
 先シーズンの関東地方には、雲のようなアトリの大群が訪れ、楽しませてくれました。その余波が、今年も続いているのでしょうか。
 ところで、アトリの鳴き声は録音は難しいものがあります。今回も群れでいますが、鳴き声が聞こえてくることは少なく、声量も低いのです。
 1980年頃、よく駅構内で安いCDを売っていました。鳥のCDがあったので買ってみたら、収録リストにあまり聞いたことのないアトリの声があったのです。さっそく聞いてみると「ザーッ」という音だけ。最初、CDプレイヤーが壊れたのかと思いました。なんと、よく聞くとこれはアトリの群れの羽音なのです。
 CDに羽音を収録するとは、なんとマニアック!と思っていたのですが、録音をはじめて鳴き声の録音がたいへん難しいことがわかりました。

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