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2017年1月31日 (火)

MONARCH HG 8x42-試用

 本日は、六義園でこの春、出版される『鳴き声から調べる野鳥図鑑〜おぼえておきたい85種』の取材でした。もう1年以上前から関わり、今まで拙ブログで紹介してきた『miniこのは〜声から鳥がわかる本(仮題)』です。
 本日は、バードウォッチング入門編、双眼鏡の使い方の撮影で、私より双眼鏡が主役です。双眼鏡は、ニコンビジョンのご協力のもと、最近機種が登場です。MONARCH HG 8x42です。MONARCHシリーズは、高性能でありながら安いというのが売り。さらにニコンの技術の粋を極めた高性能高額機種としてEDGシリーズがその上にあり、その間に位置づけられる機種のようです。EDG LC(ローコスト)ではなく、MONARCH HG(ハイグレード)ということになります。

Monach170131

 手にとっての印象は、軽いです。また、対物レンズの口径が42mmにしては、筐体が薄く小型なので私の小さな手でもしっくりと収まり安定して観察することができました。最近、バードウォッチャー、野鳥カメラマンとも高齢者、女性が多いので、メーカーもそのあたりを狙っての軽量化でしょう。
 軽いのは、本体にマグネシウム合金を使用しているとニコンビジョンのサイトに書かれていました。昔、ニコンの技術者と話をする機会がありました。当時、私が持っていたポロタイプのCF 7×35は、マグネシウムを使っていたそうです。しかしその後、マグネシウムは不安定で加工が難しいので金属を替えたと言っていました。今の技術では、可能になったのでしょう。
 このほか私のチェック項目は、人差し指が無理なくピントリングに届くか、ストラップがまっすぐにぶら下がる位置にストラップ受けがあるかなどですが、問題ありませんでした。
 肝心の見え味は、クリアな印象を受けました。周辺のボケもなく視野全体がしっかり見えます。暗い藪の中を見ても、肉眼より明るく見えましたので、明るさも十分です。
 なお、定価は115,000円です。価格コムで見ると、実売価格は8万円台になっています。私は、EDG 8×32を持っています。対物レンズが10mm大きく視野が広く明るいこと、それにも関わらずサイズがさほど変わらず、より軽いことで遜色はありません。まさに、EDG LC(ローコスト)と言えます。
 まずは午前中のみ、晴れのなかので試用です。双眼鏡は、四季を通じ、いろいろな環境で使ってみないと、本当のところはわかりませんので、ここまでにとどめておきます。
 双眼鏡は、自分の手に合ったものを選ぶこと、予算の許す限り良いものを選ぶことだと思います。ご自身の手に合い予算が8万円台ならば、まずは選定対象にすべきでしょう。

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