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2017年1月23日 (月)

アトリの鳴き声-六義園

 六義園にいた数100羽のアトリの群れは、とうとういなくなりました。この週末、土曜日は数10羽、日曜日は数羽となりました。アトリの滞在中、何度か鳴き声を録ろうと試みましたが、難題でなかなか思うように録れません。まず、声が小さいのです。おそらく、ベテランのバードウォッチャーは「アトリは、こう鳴く」と思って聞くので、聞こえるのであって、鳴き声の情報が頭に入っていないと聞き逃すレベルの声量です。ですから、アトリが100羽いるからといって録音機を向けても録れないのです。
 それでも先週、100羽程度の群れが頭の上を通過してくれました。一瞬、アトリの群れのなかに入った感じとなりました。いちばん、近いアトリは5,6mしか離れていません。鳴き合う声がよく聞こえましたので、さっそく録音です。PCM-D100で録音。ボリュームのアップ、2,500Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。

「Brambling170110_001.mp3」をダウンロード

 アトリのさえずりは、カワラヒワに似た「ビーン」で、より深みがあります。その断片の声と濁った「ギョギョ」、澄んだ「キョキョ」、「チュイーン」など、いろいろな鳴き声を出しているのがわかりました。

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コメント

ホントにアトリの声は小さいですね。
高野先生の「原色自然の手帳野鳥」の「はるかに消えていく鳥の群れからキョッキョッキョッキョッというような声がきこえて…」というシチュエーションにはまだ遭遇したことがありません。

GEM様
 バードウォッチャーは、頭で聞いてしまうので聞こえるのだと思います。
 それにしても、高野先生の表現は適切ですね。

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