銃声・その2-日光
昨日、アップした日光で録音した銃声の続編です。音は、その1にアップしてありますのでお聞きください。アップしてあるのは、3発目の音です。
1~3発を比べてみますと、この3発目の銃声が大きく間が開いていることがわかりました。波形にするとするとよくわかります。モノラルに変換して表示します。
1発目と2発目が-21db、3発目は-15dbです。1発目と2発目も多少の違いがありますが、3発目は大きく異なります。ということは3発目を撃った射手は、より近くで撃ったことになります。
声紋で比べようと思ったのですが、あまりにも遠いために声紋のパターンが不明瞭となり、わかりにくいのでやめました。ただ、「ズドン」という音の感じから散弾銃ではないかと思いました。ライフルですと「パン」と少し乾いた音に聞こえるはずです。なお、シカ撃ちの場合、パチンコ玉のような大きな玉が8個くらいシェルに入っているゼロゼロバックを使います。
さらに、波形を比べてみると1発目と2発目、そして3発目が異なることがわかります。
1発目です。
3発目です。
1発目と2発目は、最初の山の後にもう一つ短い山があります。これは木霊だと思いますが、3発目には短い木霊でなく長い木霊になっています。ようするに、3発目の射手は、1発目と2発目の射手とは木霊の発生の仕方が違う場所にいて撃ったことになります。ということは、かなり離れていたと考えることができます。
1発目と2発目が1分15秒なのに対し、3発目は2分17秒後です。もし、シカが斜面とジグザグに森の中を2分強走ったら、どのくらいの距離を移動できるかわかりませんが、仮に25km/hで走ったとしたら銃声の間の2分強で1kmくらいは移動できそうです。そこで、待ち構えていた射手が3発目を撃ったとすると、km単位距離が異なるために音が大きくなり木霊も異なる理由を説明できるのではと思います。
シカ撃ちの場合、仕留めたら80kgもある獲物を担ぎ上げなくてはならない場合もあります。そのため、数人のチームで狩るのが普通です。まして有害鳥獣駆除事業、手当も出ているはずですから1人のはずはありません。少なくとも2人が、関わっていると思います。
たった、これだけの音の情報から勝手に推理するのも楽しいですね。
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