高い声で鳴くシジュウカラ
タイマー録音をしていると8,000Hz前後のヤブサメ・クラスの高い声が、入っていることがあります。種類は不明、姿の見えないタイマー録音のもどかしさです。しかし、現場にいても私には聞こえてない音域ですから姿の確認をしようとも思わないことでしょう。ただ、前後に鳴いている声から、キバシリ、キクイタダキ、エナガ、そしてシジュウカラなどをうたぐっています。
先日、日光の雑木林に置いた録音機に高音の鳴き声が入っていました。続けて聞こえたのは、シジュウカラのさえずり。高音は、シジュウカラだと思われます。シジュウカラが、このような高い声で鳴くのは若い頃も聞いたことがありませんでした。
YAMAHA W24でタイマー録音。モノラルに変換。ボリュームのアップ、2,000Hz以下のノイズの軽減をしています。
「great_tit170414_0430.mp3」をダウンロード
高音を残すために高品位のmp3フォーマットにしています。バイト数が多くなるので、モノラルに変換しています。
「ツーツーツー」あるいは「チーチーチー」と聞こえる声で、7,000~8,000Hzの狭い音域にあり3声続けて鳴いています。このあとにシジュウカラの「ツピー、ツピー」が聞こえるはずです。リズムと鳴き方は、幼鳥の鳴き合う声に似ていますが、幼鳥の鳴き合う声は6,000Hzに中心があり8,000Hzくらいまでです。幼鳥の声に比べて、高い音域で鳴いています。なおこの鳴き声は、スピーカーやイヤーフォンによっては聞きづらいかもしれません。さらに、個人によって聞きづらい音域ですので、ご了承ください。
この同じ部分の声紋表示です。
左右が51秒、天地が10,000Hzです。聞くかぎり同じ距離で鳴いているように聞こえ、声紋を見ても同じ鳥がそのまま鳴き続けているように見えます。「ツーツーツー」と鳴いてさえずっていますので、前奏のような感じがします。
いままで録音したシジュウカラのさえずりをチェックしてみたところ、同じような高音が前奏に入っている例が1件ありました。面白いのは、同じ日光の雑木林で5年前の録音でした。この地域特有の鳴き方なのか気になるところですが、シジュウカラがこのような高音で鳴くことがわかりました。
それにしても、シジュウカラ一つとってみても、いろいろな鳴き方をするのですね。
最近のコメント