オオルリのサブソング-六義園
夏鳥が通過していく六義園ですが、このところオオルリとの出会いに恵まれています。
ただ、しっかりとしたさえずりで鳴くことはなく、まったく鳴かないか、かすかに聞こえる声でつぶやく程度です。
今日は目の前にとまってくれて、つぶやくように鳴いてくれました。日光などの繁殖地では、このようなサブソングを聞いたことはありません。私自身、はじめて聞く声ですし、初めての録音となります。渡り途中ならではの鳴き声でしょう。
PCM-D100で録音。ボリュームの増幅、3,000Hz以下のノイズの軽減、強くノイズリダクションをかけています。
「blueandwhite_flycatcher170420_004e.mp3」をダウンロード
とにかく、小さな声なので都会の騒音のなかにまぎれてしまいます。これでも、オオルリと録音機の距離は8mくらいです。もし、本格的なさえずりならば音が割れてしまうほどの距離です。それだけ小さな声です。このような声の編集は、難しいです。音楽ソフトを使って、増幅させてボリュームを大きくして音にコントラストを付ければ聞きやすくなります。しかし、それでは本来の不明瞭な鳴き方の感じが損なわれてしまいます。そのため、どこで留めておくか、現場で聞いた印象を大切にして編集しなくてはなりません。
面白かったのは、高いところへ移動して行くと声も大きくなって行くことです。しかし、距離がのびてしまいますので、けっきょく音の大きさは同じでした。
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