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2017年4月19日 (水)

ヤマドリの母衣打ち-日光

 タイマー録音にヤマドリの母衣打ちが入ることは、あまりありません。ヤマドリが少ない鳥であること、母衣打ちの音が小さなこと、さらに母衣打ちは低い音なので環境ノイズに埋もれてしまうことなどがあげられます。
 ちなみに、母衣打ちの”母衣”は背中に背負う布製の大きな風船のような形をした矢を防ぐ武具のこと、叩けばいかにも「ボコボコ」と低い音を立てそうです。
 いつものお気に入りの雑木林に録音機を置きに行ったとき、ヤマドリの雄を飛び立たせてしまいましたので、飛び立った所と着地したあたりに録音機を置いて来ました。案の定、タイマーが稼働した午前4時30分の15分後、4時45分から母衣打ちが入っていました。まだ、かなり暗い時刻です。また、小鳥たちが鳴き始めたのは5時で、暗くて静かな時刻からやっていることになります。母衣打ちは、およそ1時間にわたり散発的に聞こえ、2分30秒の間しかない時もありました。音は大きくなったり小さくなったりしていますので、多少の移動をしていることがわかります。
 YAMAHA W24で録音。ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。

「copper_pheasant170414e.mp3」をダウンロード

 母衣打ちは図鑑などでは「ドドド・・・」と表現されますが、実際は4,5回叩き、一呼吸間を開けてさらに4,5回、ちょっと間があって8~10回と長めに叩いています。これが、わずか2秒の間に行われます。そのため、「ドドド・・・」と一つの音に聞こえてしまうのでしょう。間のない10数回叩いた音を過去に録音したことがありますが、希です。ですからヤマドリの母衣打ちを文字で表現するとしたら「ドドド、ドドド、ドドドドド」と表現するほうが適切だと思っています。
 

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