『鳴き声から調べる野鳥図鑑』のご紹介
なんで野鳥図鑑の鳴き声についての解説は短いのだろう。これでは、いろいろなな鳴き方をする鳥については伝わらないし、区別するポイントもわからないのではと長年、思っていました。鳴き声ならば一発で識別できる種類もあるのですから、そこを聞いてもらえなくては初心者には、わからないはずです。それならば、鳴き声を中心に解説し音声も付けた図鑑を作ってしまえということで、企画したのが『鳴き声から調べる野鳥図鑑』です。
また、日本野鳥の会の『鳴き声ガイド日本の野鳥』を制作しているときに「この声は、こう表現できる」「こう伝えたら良いのでは」、あるいは「このネタ、どこかで披露したい」と、いろいろアイディアが浮かびました。なんと間の良いことに、同時に文字で解説できる仕事が進行していました。文一総合出版社の『鳴き声から調べる野鳥図鑑』の企画です。拙ブログでは、当初『ミニこのは・声から鳥がわかる本』として取材のたびに記事にしていた本です。タイトルが『鳴き声から調べる野鳥図鑑』となりました。
下記URLで、メーキングの一端がわかります。
ふなばし三番瀬海浜公園での取材
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2015/10/post-26ee.html
水元公園での取材
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/02/post-7301.html
江戸川の河川敷での取材
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/03/post-f6fe.html
ヨタカの取材
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/06/post-da3d.html
mp3ファイルの検証
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2017/01/mp3-6edd.html
考えてみれば、最初の三番瀬の取材は2015年10月でしたから、なんと1年6ヶ月たっての発行となりました。とにかく季節感のある扉の写真を入れたいというこだわりが、編集者のS水さんにありましたので、このスケジュールでないと撮れなかったのです。ですから、実際に原稿を書き音源を編集したのは、この冬の暮れから正月にかけてとなり、”書きたい”という気持ちが高まったところでの原稿書きとなりました。
本書は、基本的な図鑑の要素を保つために、菅原貴徳さんに野鳥の写真を提供してもらっています。おかげで、とてもきれいな本に仕上がったと思っています。また、それぞれの種類には鳴き声にまつわるトリビアネタを書きました。そのイラストは、富士鷹なすびさんですから、楽しい雰囲気の本になりました。
収録されている種類は85種ですが、バリエーションも含めて250件を超える音源が入っています。そのため、音楽CDのフォーマットではフォローできないために、データCDを添付。コンピュータにCDを入れるとメニューが立ち上がって、ページ順、あるいは種名検索などができて、鳴き声と写真を見ることができます。ですから、本を読みながらCDの音源を聞くと、あたかも探鳥会でのリーダーの解説を聞いているように学ぶことができるのでは思っています。
野鳥の音源をデータCDで聞くのは、海外では当たり前のようですが、日本ではこの本が初めてです。ぜひ、お試しください。
発売は4月20日。現在、アマゾンで予約受付中です。今、予約すれば発売と同時に入手することができます。https://www.amazon.co.jp/dp/4829988096/ref=cm_sw_r_cp_ep_dp_lPh5yb3YSAX91
よろしく、お買い求めのほどお願いいたします。
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