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2017年4月 4日 (火)

カワアイサのディスプレイ-日光

 たぶんあまり知られていない鳴き声に、カワアイサのディスプレイがあります。
 初めて聞いたときは、鳥の声とは思えませんでした。もし、森のなかの湖から聞こえて来たら、神秘的で不思議な声と思い、鳥を知らなければ妖精の声のように聞こえるのではと思いました。ただ、カワアイサは広い水面にいることが多いこと、警戒心が強いことから、なかなか思うように録音はできません。
 日光にある小型のダムならば、鳥との距離は100mほど。ただし、周辺では水が流れている音があり、けして条件が良い環境とは思えません。以前、録音したカワアイサの鳴き声は『野鳥大鑑』に収録されていますが、このときはDAT録音機でした。そのため、私が操作をしているために、警戒している鳥との距離は100m以上で、無理矢理加工した音源でした。今ならば、人のいないタイマー録音をすれば、近くで鳴いてくれ良い音が録れるのではないかと思っての再挑戦です。
 タイマーは、日の出前1時間前からの録音で、すでに鳴いていました。YAMAHA C24で録音。ボリュームのアップ、500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「Merganser170403_0430e.mp3」をダウンロード

 以前の観察では、「ビューン、ビューン」あるいは「ムーン、ムーン」と聞こえるのが雄の声、「ゲゲゲ・・・」が雌の声。1羽の雌のまわりに数羽の雄が集まって、雄が首を反らす動作などを繰り返していました。雌は、雄を追い払うような動作のときに鳴いていました。
 まだ、暗い夜明け前の池で繰り広げられる、カワアイサのディスプレイ。やはり、神秘的なムードが漂った音となりました。 

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