早春のヤマガラの声か?-日光
日光の別荘地を抜けて林道をしばらく行ったところに、泉が湧いているところがあります。水音が良い感じだったので、録音してみました。録音機を置いて、離れて見ているとつぎからつぎに鳥がやってきて、ときどき鳴き声が聞こえました。ヤマガラの「ニーニー」、ミソサザイの「ジリリ」、エナガの「ツーツー」、ウソの「フィ、フィ」が聞こえます。これらの声が、水音といっしょに録れているかと思うと、待っている間もわくわくします。
10数分の録音ですが、録れていた音の中に聞いたことのない鳴き声が入っていました。PCM-D100で録音。ボリュームのアップ、1,500Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。
「varied_tit170403_002e.mp3」をダウンロード
「ニーニー」というヤマガラの声のあとの「チチ、チュルル」あるいは「チュチュ、ピルル」と聞こえる可愛い声です。他にエナガの存在確認の声も聞こえます。声の聞こえる方向と音の強さから、ヤマガラが鳴いているように思えます。
コガラやハシブトガラには、早春特有の鳴き声があります。さえずりやさまざまな地鳴きとは、まったく違った音質、節回しで鳴きます。ただ、早春の短い期間だけで、それも鳴く頻度が少なく、聞く機会も録音するチャンスも少ない鳴き声です。それだけに、あまり知られていません。録音仲間同士では「あるある」という鳴き声です。
同じように、ヤマガラにも早春ならでは鳴き方があるのかもしれません。コガラなどと同じように、さえずりとも地鳴きとも違う音質、節回しです。そして、小さな声です。加えて、私が初めて聞いたのですから、鳴く頻度は少ないことでしょう。
コガラの早春特有の声については、リップシンクロを確認したので間違いありませんが、今回はそこまで確認していません。ですから、他の鳥の可能性もあるかもしれません。他の鳥の声だとしたら、何なのでしょう。
いずれにしても、早春はいつもとは違った声を出す鳥がいることを改めて知りました。
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