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2017年5月31日 (水)

夜行性の鳥って?

 S木♂さんのお誘いで、東京西部に生息するミゾゴイなど夜行性の鳥の調査をお手伝いしています。
 ミゾゴイの研究家・川名国男さんの『ミゾゴイ-その生態と習性』(2012・自費出版)によれば「ミゾゴイは夜行性の鳥ではない。夜に鳴くが雛には昼間、食べ物を持ってくるし活動している」という主旨のことが書かれています。たしかにその通りで、鳴くのは日没から夜明けまでですが、昼間に姿を見ることがあります。林道を車で走っていると前を横切ったり、登山道からふわっと舞い上がったり、昼間も活動していることは間違いありません。
 同じように夜行性の鳥と言われるトラツグミは、いかがでしょうか。鳴くのは、かなり暗くなってからです。だいたい初夏の森ならば午後9時以降、多くの夜行性の鳥が日没とともに鳴き始めるのに対して、完全に暗くなってから鳴く傾向があります。鳴く時間だけで見れば、完全な夜行性の鳥です。しかし、昼間も良く出会います。越冬期ならば、明るい海辺の防風林でさかんに地面を歩いているという出会いです。繁殖期、ミミズを口いっぱいに加えて雛に与える写真を見たことがありますが、昼間です。また、林道の際でミミズを探す姿を見ることがあるのではないでしょうか。これを見れば、トラツグミも夜行性とは思えない姿です。
 このほか、ゴイサギはいかがでしょうか。日没後にねぐらから飛び立ち、活動を始めますが、昼間もよく動いています。ゴイサギの研究家・E藤さんは、薄暮性という言い方をしていますが、そんな分け方も面白いと思います。
 フクロウやコノハズクが昼間鳴いているのを聞いたことがあります。このほか、夜行性と言われている鳥を見ると、いろいろ例外が出てきそう。
 今後の課題としての話題でした。

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