アカハラの群れのさえずり-六義園
六義園にアカハラの10数羽の群れが数日間、逗留してくれました。
面白いのは、群れでさえずっているのです。PCM-D100で録音、ボリュームのアップ、2,000Hz以下の低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
「brownheaded_thrush170502_001e.mp3」をダウンロード
アカハラたちは、木の上の方を移動しながら鳴き合っています。ときどき地鳴きの「キョキョ」を交えて、とてもにぎやか。六義園の森全体が、アカハラのさえずりに包まれた感じになります。
アカハラのさえずりといえば、1羽が長い間、木のてっぺんにとまって鳴き続ける印象があります。アカハラの典型的なさえずりというのは難しいのですが、多いのは同じ節を2回繰り返して「チリリ」など、別の音を入れるパターンです。
ところが、今回のさえずりは、どんどん移動ながら鳴いています。また、「キョロン」が1回で終わり、あるいは「チリリ」だけとかなり変則的な鳴き方です。まだ、完全なさえずりではなく、練習をしている段階なのかもしれません。
また、姿の見えたアカハラの多くは、身体の色が薄め、喉が白く翼の雨覆の先が白い、あるいは淡い眉線があるなど、若い鳥の印象があります。それだけに、さえずりが不完全なのかもしれません。
このアカハラの群れのさえずりは、ほぼ毎年聞くことができる年中行事です。六義園では、これからは渡りが遅めの鳥たちの姿が見られるようになります。
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