「焼酎一杯グィーッ」と鳴かないセンダイムシクイ-日光
日光では、夏鳥が到来して定位置につき始めました。そのため、さかんにさえずっています。この季節は、少し寝坊してもさえずりが聞かれるのが良いですね。
お気に入りの森で聞こえた声から、一瞬名前が浮かびませんでした。しばらく聞いて「ビー」が聞こえたので、センダイムシクイと判明しました。姿も確認できたので間違いありません。
PCM-D100で録音。ボリュームはそのまま。3,000Hz以下の低音を軽減、ノイズリダクションをかけています。
「Crowned-Warbler170510_008.mp3」をダウンロード
10m以内で録音できたので、とてもクリアな音になりました。センダイムシクイは、枝先をどんどん移動しながら鳴いて行きます。ですから、飛び立たせないようにそっと後を追うのですが、そのため「ガサガサ」というノイズが盛大に入ります。それをカットすると、半分くらいしか残らないのが悩みです。その一部をアップしました。
ところで、このセンダイムシクイ、最初に名前が浮かばなかったのは「焼酎一杯グィーッ」と、なかなか鳴かないからでした。「チヨチヨ」のあとはいろいろ変化があって、とても複雑な節回しです。そして、数回に1回「ビー」を付けた節で鳴きます。面白いのは、隣のなわばりの雄は「焼酎一杯グィーッ」と鳴いていました。ですから、この地域特有の鳴き方でもないでしょう。どちらが、雌にとって効果のある鳴き方なのか興味のあるところです。
じつは、センダイムシクイの3~4割は「焼酎一杯グィーッ」と鳴きません。ただし、これは関東地方の話で、北海道に行くと「焼酎一杯グィーッ」と鳴くものはさらに少なくなります。ですから、センダイムシクイは「焼酎一杯グィーッ」と鳴くと思い込んでいると、名前がすぐにでてこないことになります。自戒を含めての記事でした。
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