『朝の小鳥』スタジオ収録-7月は北海道の草原の鳥
本日は、浜松町にある文化放送にて、『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。7月の日曜日は、5回あるので各局の分を含めると10本録りとなります。ところが、珍しいことに機械が動かなくなるなど、トラブルに見舞われました。それでも、いつも通り1時間15分で終了したのですからスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
ところで、担当のSさんからこの先、MOでの音源提供がなくなるとの話がでました。なんと、文化放送はじめ一部のラジオ局では、いまだMOで音源を保存しているのです。もはやMOをご存じない方も多いかと思います。MOとは、CD半分くらいの大きさの円盤にレーザー光と磁場を用いて記録し、レーザー光で再生を行うメディアです。発売当時は、1G程度の情報量が何度も書き込めるメディアとして重宝されました。当時の他のメディアに比べれば、ミスが少なく安定していたことが、放送現場での使用につながったのでしょう。しかし、『朝の小鳥』用の音源5分×5本をコピーして保存するとなると15分くらいかかります。今やUSBメモリ、あるいはSDカードならば一瞬で書き込めるのですから、MOはもはや化石的な存在となりました。
ちなみに蒲谷鶴彦先生の時代は、オープンリールでした。文化放送が、四谷から浜松町に移転するにあたりアナログからデジタルになり、私が引き継いだといういきさつがあります。ですから、音源の納品は11年以上にわたってMOだったのです。考えてみれば、私が使っているMOドライブもメディアも11年間、そのまま使っていることになります。その間、メインのコンピュータは2台半くらい世代交代しているのですから、丈夫なメディアであることは、間違いありません。またスタジオ収録では、万が一のためにMO2枚に同じ音源を保存して持って行くのですが、バックアップが必要になったことはありませんでした。
といっても、いつか壊れるのではないかという不安がありました。壊れたら、まだアマゾンで売っているので入手は可能ですが、高いですね。しかし、これも解消され、これからはUSBメモリかSDカードで納品ということになります。
ということで、来月は北海道の草原でさえずる野鳥たちです。少しでも、さわやかな音を感じてもらえれば幸いです。
2017年7月の放送内容
7月 2日 シマセンニュウ(野付半島)
9日 ノビタキ(霧多布湿原)
16日 ベニマシコ(ポロト沼)
23日 エゾセンニュウ(サロベツ原野)
30日 ノゴマ(天売島)
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