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2017年6月 7日 (水)

ムササビの鳴き声

 10年くらい前までは、不明の鳴き声の問い合わせNo.1はガビチョウでした。大きな声で目立つし録音しやすく、CDやネットにも情報が少なかったためでしょう。このところ、おたずねで多いのが、鳥の声ではなくムササビです。ひとつに、繁殖調査でパナソニックのXS-455が全国で100台以上稼働していることがありますが、それだけ夜の録音をしている方が増えたことは喜ばしいことです。
 日が沈み暗い森のなかで活動するムササビは、相手の姿が見えないので鳥とおなじように鳴き声でコミュニケーションをとっています。そのため、聞く機会も多いのですが、いかんせん暗くなってからのため姿が見えず、謎の声となってしまいます。そのため、ここではムササビの鳴き声のパターンのいくつかを紹介しておきますので、ご参考にしてください。
  いちばん、よく聞く声は「グルル・・・」という声です。日が沈み、最初に活動を開始するときによく鳴きます。存在の確認の声だと思います。



 警戒と思われる「キュルキュル」と聞こえる声です。強弱、連続の頻度など、違いがありますが、警戒の度合いによるものでしょう。



 これは、なにか機械音のように聞こえましたが、ムササビです。最初の「グルル」が、変化したものでしょう。存在の確認で良いかと思います。



 このほか、こんな声も出します。長いので後ろのほうはカットしていますが、警戒の「キョキョ」が入っているので、ムササビとしました。ケンカそれとも求愛、想像はいくらでもできます。



 夜の静寂のなか、ムササビの鳴き声は遠くで鳴いても良く聞こえます。録音も比較的しやすい鳴き声です。生息の確認、生態の解明、いくらでも課題のある魅力的な生きものだと思います。

参考文献
安藤元一、倉持有希 2008 ムササビの音声コミュニケーション 東京農大農学集報 53(2),176-183  [下記URLで読めます]
https://nodai.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=332&file_id=19&file_no=1

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