日光でイソヒヨドリ-参考記録
日光市内で、イソヒヨドリの幼鳥を見ました。
前もって言っておきますが、証拠になる写真も音源もありません。また、観察の条件もけしてベストではないことをあらかじめお断りしておきます。
8月24日午後4時頃、場所はJR日光駅に隣接するマンションのベランダです。双眼鏡なし、ガラス越し、観察時間は数10秒たらずです。今日は、カミさんがそれらしい鳥をチラっと見ています。
イソヒヨドリと判断したのは、特有のシルエット。ヒヨドリ大で、ヒヨドリより短い尾、丸みのある頭のラインなどからです。また、しゃっくりをするような動作をしていました。青やオレンジ色は見えませんでしたので雌、また翼に斑点が見えたので、幼鳥ではないかと思いました。
日光には、1991年から通っていますが、イソヒヨドリには26年間で2回遭遇している程度です。フィールドノートをひっくりかえすのが面倒なので、記憶で書いておきます。最初は通い始めた1990年代で、同じマンションで雄がさえずっていました。次が2000年代、日光駅の構内で雌、これは確か秋の渡りの季節だったと記憶しています。ですから、今回で3回目となります。
ちなみに『日光の植物と動物』(東照宮・1936)には、イソヒヨドリの記述はなし。『栃木の野鳥図鑑』(日本野鳥の会栃木・2015)には「2012年には宇都宮のビル街でひとつがいが春から夏にかけて観察され、繁殖が示唆」とあります。また、バードウォッチャーから「中禅寺湖で見た」という話を聞いたことがあります。
今回は、身体に斑点がある幼鳥なので、周辺での繁殖の可能性もゼロではありません。ただ、今年は毎週のように日光に通っていましたので、もし雄がさえずっていれば、気が付いたと思います。少なくとも、駅周辺で繁殖した可能性はないと思っています。
以上、観察時の条件をご理解の上、参考にしていただければと思います。しばらくして、あのときの記録がさきがけだったのかと、なるかもしれないと思っての備忘録です。
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