粘菌びより-六義園
今年は雨が多いため、六義園ではキノコやカビが例年にましてたくさんでています。また、粘菌類も見つけることができて、鳥のいない季節だけに自然観察の楽しみを補ってくれています。今日も、切り株の残っているところを探すとありました。ただ、図鑑となかなか一致するものがなく、蔵書の『日本変形菌類図鑑』(萩原博光、山本幸憲・1995)を元にネットで画像検索しての識別です。もし、間違っていたらご遠慮なくご指摘をいただければと思います。
ムシホコリでよろしいでしょうか。
ムラサキホコリかな。
フサホコリの胞子体かも。
観察会でも粘菌の話をしますが、なかなか理解してもらえないのが困りものです。知識のある人は、南方熊楠の名前とともに知っていますが、生物の知識のない方には説明するのに一苦労します。動物か植物かと言われても粘菌は粘菌、あるいは変形菌といってもわかってもらえないですね。とくに粘菌にしても変形菌にしても”菌”が付いていることや形から、どうしてもカビとかキノコをイメージしてしまい、なかなか動物らしい移動体、植物らしい胞子体の生活史があることまで思い浮かべてもらえません。また、種名も”ホコリ”が付いているのでカビを連想してしまうようです。
以前、粘菌研究会の方から六義園は「粘菌の穴場だ」と言われたことがありました。ですから、私が見つけられる粘菌は、ほんの一部にすぎないことでしょう。それでも、今日はたっぷりと楽しむことができました。
« 日光でイソヒヨドリ-参考記録 | トップページ | 親離れしないハシブトガラス-六義園 »
「観察記録」カテゴリの記事
- ジョウビタキの威嚇の声-芝川第一調節池(2023.02.02)
- アオサギの威嚇の声-六義園(2023.01.29)
- ミソサザイのさえずりか?ー六義園(2023.01.21)
- ウグイスの真似をするガビチョウ-日光(2023.01.14)
- オオカワラヒワの地鳴き-日光(2023.01.13)
コメント