マダニが増えた理由
今日のNHKニュースで「マダニ媒介の感染症SFTS、ここ5年で最多に」がありました。今月6日で、統計があるここ5年間で最も多い発症例64人が報告されているとのことでした。
私自身、何度もマダニに刺されているので人ごとではありません。フィールドでの作業、じっとしていなくてはならない野鳥録音では、マダニに刺される危険があります。一度は、私に向かってマダニが歩いて来るのが見えたことがあります。それでも、動けず刺されました。
去年、日光の中禅寺湖のほとりでシカが2頭いました。見ると、2頭とも両耳に黒い小さな塊が10個ほど付いていました。おできか皮膚病かと思ったですが、よく見るとシカの血を吸って大きくなったマダニが付いていたのです。
今思えば、なんで写真を撮らなかったのか、あまりの気持ち悪さに撮る気にならなかったというのが正直な気持ちです。これだけ、シカがマダニにたかられているのならば、以前に撮った写真の中にあるかもしれないと探してみました。
シカの耳がわかるように近くで撮れた写真は多くはないのですが、ありました。2010年7月12日大笹牧場付近で撮ったものです。
写真をクリックして、拡大して見ていただければと思います。耳の後ろに血を吸って大きくなったマダニが2匹が付いています。毛のない耳が吸血しやすいのか、それとも耳に付いているのが見えやすいのか、わかりません。そのため、身体の他の部分にも付いている可能性もあります。少なくとも多いときで片耳で10匹、1頭が20匹も付けていることがあるのですから、ちょっとした数になります。
マダニは、吸血のために数日は付いているので、シカの広い活動範囲にマダニが拡散されていくことになります。日光でマダニが活動をするのは4月から10月の約7ヶ月間、何千頭というシカがマダニをばらまいているのですから増えるわけです。
これが、全国のシカの生息地で行われていることになります。その結果、マダニが増え、SFTSも拡散していく可能性があるわけです。
注:マダニには何種類かあります。種の特定ができないため、マダニといたしました。
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