ガビチョウが山を登っている-日光
今週の日光行きでの発見。霧降高原のキスゲ平園地に、ガビチョウがいました。
遊歩道でウグイスが笹鳴きをしていましたので、録音をしているとドウダンツツジの茂みのなかを大きな鳥が移動していきました。アカハラより大きくカケスより小さい鳥で、尾が長め。この場所で思い当たる鳥はいませんので、笹鳴きの録音をあきらめて、双眼鏡で確認するとガビチョウでした。
しばらく観察をしていますと、1羽ではなく数羽いることがわかり最終的には3羽がいました。写真を撮って、あとで見ると2羽が写っておりそのうちの1羽の過眼線が短く見えます。どうも幼鳥のようです。
あとの2羽は成鳥でしたから親子、どうやらここで繁殖した可能性があります。
キスゲ平は、標高1,400mほど。だいたい、戦場ヶ原と同じ高さとなります。以前、記事にした大谷川の河原は標高500mほどですから、今年になって1,000m近く山を登ったことになります。鬼怒川から支流の大谷川沿いに日光に入り、鳴沢沿いに小倉山、そしていっきに霧降高原に入りました。この勢力の拡大のしかたというか、エネルギーにはある意味感心させられます。
さえずりです。ガビチョウは秋も冬もさえずりますが、子連れでもさえずるのははじめて知りました。PCM-D100で録音、ボリュームはそのまま、2,000Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。
「Hwamei170914_006.mp3」をダウンロード
最初の一節は、ソウシチョウの地鳴きの物まねのようで、ほかの部分でもこの節で鳴いていました。
これで、来年からガビチョウの声のない早朝のコーラスが録れなくなるかもしれないと思うと、がっかりです。
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松田 様 セグロカッコウではお騒がせしました。
カビチョウ、榛名山麓(標高230m)に住んでいますが、1年中
騒がしく耳にします、榛名山で初めて聞いたのは、夜明けの
囀り録音を止めた2005年以降でした。
勤めていた頃から尾瀬は毎年良く行っていますが、尾瀬で初めて
聞いたのは2012年の秋、五泊六日で過去一番のゆっくり散策で、
初日は見晴で泊まり、翌朝食事前に湿原を散策していると、
燧ヶ岳の麓(1400+α)からガビチョウの鳴き声が聞こえ、
尾瀬も汚染されてしまったと、そんな思いがありました。
この時は夜、天の川が燧ヶ岳から湿原の上を通り至仏山まで、
感動で思わず歓声・・・
投稿: 森野洋一郎 | 2017年9月16日 (土) 09時26分
森野洋一郎様
拙ブログ、お目にとまり恐縮です。尾瀬には、もう5年前にガビチョウが侵入していたのですね。なんだか、聖域が侵された感じになります。
冬の積雪が、どれだけのガビチョウが勢力を広げる制限要因になるのか、それだけが希望です。
投稿: まつ | 2017年9月16日 (土) 20時02分