アオゲラの課題-日光
もうさえずる鳥もいませんので、録音の成果をまったく期待しないで日光に行って来ました。ところが、いろいろな出会いや発見がありました。
まず、JR日光駅の近くの国道には、沿道最後の杉並木があります。そこから、アオゲラの声が聞こえてきました。PCM-D100で録音、1,500Hz以下のノイズの軽減、アオゲラの音域のボリュームアップ、ノイズリダクションをかけています。
「JapaneseWoodpecker170909_001-nr.mp3」をダウンロード
アオゲラとの距離は、5,60m離れています。国道沿いですから、自動車が通っています。また、エンジン式の草刈機の音も近くでします。最悪のコンディションでの録音ですから、かなり加工しています。音源は8分ほどありますが、その前後でも鳴いていたので15分くらい鳴き続けていました。だんだん声が小さくなりましたので移動はしていると思いますが、その距離は数10mの範囲です。
この鳴き声は「アオゲラの雄、繁殖期の声」として認識していました。この声は、3~4月の早春の頃に聞くことが多く、最初は声の主がわからず不明としていました。アオゲラの雄が、この声で鳴いているのを見て確認した次第です。この頃は、ドラミングのさかんに行われますので、ドラミングは縄張り宣言、この鳴き声は雌へのアピールと違いがあるのではないかと勝手に推測しています。
ですから、秋に鳴くとは思っていませんでした。多くの鳥が、秋にもさえずります。ですから、秋にアオゲラが春と同じような声で鳴いても不思議ではないことになります。日光では、アオゲラはどちらかというと少ない鳥です。そのため、観察はもちろん録音する機会は多くはありません。秋の声も雄が出しているのかなどの確認は、これからのこと。新しい課題となりました。
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