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2018年2月

2018年2月28日 (水)

シメのくちばしー六義園

 昔いただいた手紙の書き出しに「シメのくちばしが鉛色になる頃になりました」と書かれ、感動したことがあります。鳥をよく見ているなあということと、鉛色という表現がとても気に入ったものです。
  ということで、そろそろシメのくちばしが白っぽくなる頃です。以前から、薄茶色から白くなるのが根本からなのか、それとも先からなのか気になっていました。六義園では、それほど数が多い鳥でないことと、ぼんやりしているとあっと言う間にくちばしの色が変わっていて、その変化を見そこなってしまっていました。
 今日、六義園のシダレザクラの下にいたシメは、くちばしの色が半分白くなっていました。白いのは根本の方で、元の方から白くなることがわかりました。

Hawfinch180228

  次は、薄茶色になるのは元からなのか気になってきました。秋に六義園に来る頃は、すでに冬の装いになっていますので、こればかりは北海道にいかないとわからないかもしれません。 

2018年2月25日 (日)

春ですね-舎人公園

  昨日は、暖かさに誘われて舎人公園に行きました。風がないので、気持ちの良い日向が公園全体に広がっていました。久しぶりの好天のため人出も多く、広い敷地の公園ですが子どもの歓声やイヌの鳴き声であふれていました。
 まだ、木の芽もサクラの蕾も小さな感じでしたが、生き物たちはもう春を見つけていました。
 交尾をしようとするバンです。

Common_moorhen180224

 雌雄同色のバンですが、おかげで雄と雌とでは大きさで区別できることがわかりました。1,2割ほど大きなほうが雄、ただ2羽並ばないとわからない違いです。このあと、相互羽繕いをするなど、仲の良いところを見せつけられました。そして、雄がいっしょに行動していた幼鳥を追いかける行動が見られました。どうも、繁殖に向けて子別れをしているようでした。
 バンは、あまり鳴きません。『鳴き声ガイド日本の野鳥』のバンの声を聞いた人から一声しか鳴いていないという意見が寄せられました。バンは、ほとんどの場合、一声しか鳴かないのです。それでも、交尾のときには鳴いてくれるのではと思ったのですが無言。野鳥録音的には、難題の鳥です。
 ヨシ原のきわでは、カエルも交尾中。ヒキガエルでよろしいかと思いますが、間違っていたらごめんなさい。

Frog180224

 いずれの画像も動画から切り出したもの。そのため、見づらいことをお許しください。
 ところで、バンもカエルも、春を迎えてお忙しいのは良いのですが、どちらも鳴いてくれず。これでは仕事になりませんね。

2018年2月17日 (土)

シロハラの木の葉返し-六義園

 アカハラやシロハラが、地面の枯れ葉を頭とくちばしではね除けて、下にいる昆虫や落ちている木の実を食べることは知られています。音に敏感になると、この葉をひっくり返す音で鳥がいることがわかるようになります。しかし、録音しようと思うとなかなか録れない音です。
  このところ、シロハラが増えたことと警戒心の弱い鳥が増えたことで、録音のチャンスがやってきました。PCM-D100で録音、ボリュームのアップ、1,500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「pale_thrush180217_002.mp3」をダウンロード

 六義園は、周りを道路に囲まれているし上空は航空機がよく飛びます。この録音中も飛行機が飛んでいきましたので、その音がしなくなったところを切り出しています。録音機とシロハラとの距離は、わずか2,3mほど。それだけ近ければ音になることがわかりました。
 静けさというのは、音があることで感じます。雑木林の中からこの音が聞こえてきたら、とても静かなところだということになります。

2018年2月12日 (月)

デジスコ通信に投稿-シマエナガ・ブームに思う

  私は、ジャイアントパンダが嫌いです。ぬいぐるみみたいで、野性味を感じさせない生物だからです。そうした生き物が、厳しい自然のなかで生き抜いてきた仕組みには興味がありますが、姿形から行動まで見ていて絶滅に瀕するのは当たり前だろうと思っています。
 同じように、今ブームのシマエナガも嫌いです。という話を異論反論のあることは覚悟のうえで書きました。
 http://www.digisco.com/mm/dt_105/toku1.htm
 実は、本文の執筆にあたりかなり悩みました。なんだか論理的に破綻しそうだったのです。ただ、書いてみると意外とスラスラとあっと言う間に書けてしまったので、書き終わってすっきりしました。

2018年2月10日 (土)

スズガモ-葛西臨海公園

 天気予報が良い方にはずれて、良い天気なうえに暖か。これは、どこかに行かなくてはということで、葛西臨海公園に行きました。
 鳥類園に行くと、池の浚渫工事がさかんに行われていました。年度末の公園は、予算消化のためか、さかんに工事が行われるのは困りものです。いずれにしても、「ガンガン」と音がして録音は無理でした。のんびりとベンチに座っていると、暖かくて眠ってしまいそうな陽気です。これではいけないと、西なぎさまで歩きました。
 沖には、スズガモの大群が黒い帯のように浮かんでいます。よく見るとカンムリカイツブリがいて、それもかなりの数でした。鳥がたくさんいる風景を目の前にして、打ち寄せる波の音を聞いていると、とても幸せな気分になれました。
 橋の上からスズガモと歩いている人を撮ったら、不思議な風景になりました。

Greater_scaup180210_2

 おかげで、今日は1万歩を久しぶりに越えました。
 

2018年2月 7日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-3月は奄美大島の鳥

 本日は、浜松町の文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。3月に放送される4本を録りました。テーマは、奄美大島の鳥たちです。以前、奄美大島を訪れたときの音源で構成しました。
 今回取り上げた鳥たちで、とくに思い入れのあるのはセッカです。私の中学時代、『朝の小鳥』というラジオ番組があるのを知ったのは、セッカのおかげです。私が住んでいたのは、板橋区の奥のほうで荒川の近くで周りは田んぼだらけのところでした。野鳥に興味を持った頃で、家の上を鳴きながら飛んでいく鳥がいるのですが、名前がわかりません。なんだか方程式が解けないような気分でした。
 ところが、夏休みにラジオ体操のため早起きしたところ、たまたま『朝の小鳥』を聞いたところ、いつも家の上を鳴きながら飛んでいく鳥の声と同じ鳴き声が流れてきました。鳥の名前はセッカ、一気に難解な方程式が解けた感じです。番組で言っていたセッカという名前を覚え、図鑑を見ると確かに載っています。しかし、鳴き声は「ヒッヒッヒッ」と書いてあったのです。初心者には、人の笑い声としか思えない表記ですよね。
 それ以来、セッカという名前を覚え、野鳥により興味を持つことができたと思います。今でも、私と同じようにより野鳥に興味を持ってもらえればと思って作っています。

2018年3月 放送予定
  4日 リュウキュウキビタキ
 11日 オオトラツグミ
 18日 セッカ
 25日 リュウキュウコノハズク

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