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2018年5月14日 (月)

早朝の録音に入っていた声-六義園

 昨日の六義園では、夏鳥の通過が一段落したせいか、めぼしい鳥に出会えませんでした。すれ違う常連さんたちのあいさつも「何もいないね」「鳥がいないと歩数が行く」でした。
 さて、ご縁があってタスカムの録音機をお借りすることができました。DR-44WLです。操作性や電池の持ち具合を検証中で、いずれ詳しくリポートしたいと思います。まずは、六義園に向けてベランダに置き、12~13日にかけて一晩録音できるかどうかのチェックしました。
 現在、この音源をチェックしているのですが、昼間は出会えかなった鳥たちの鳴き声がけっこう入っているのに驚きました。
 まずは、ソウシチョウです。

「redbilled_mesia180518.mp3」をダウンロード

 2パターンあるさえずりのひとつ、あるいは地鳴きとされている鳴き方です。六義園でのソウシチョウの記録は、秋から冬の記録で春は始めです。
 そして、ゴジュウカラ。

「wood_nuthatch180513e.mp3」をダウンロード

 六義園でのゴジュウカラは、短い期間ですが越冬した記録があります。春の渡りの記録は、これまた初めてです。ゴジュウカラは、いろいろなさえずりをしますのが、そのうちの1パターンと一致しました。
 当日は、風が強くよいコンディションではありません。また、いずれの音源も遠いためにボリュームの増幅、低音ノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。
  このほか、遠いもののカケス、そしてトラツグミも鳴いていました。はじめはブレーキの音かと思ったのですが、数声ありますのでトラツグミでよろしいでしょう。
 面白いのは、いずれの声も短く長い間さえずってくれませんでした。通過ゆえ、目がさめたところでつぶやいたという感じでしょうか。また、いずれも今までにない記録であり、都市公園では珍しい鳥たちということになります。これはたまたまなのか、それともいつもこのような状態で野鳥たちは移動しているのか、興味のあるとことです。
 いずれにしても、昼間バードウォッチングで出会える野鳥はほんの一部であることを改めて思い知らされました。

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コメント

今回の記事とは全く別の話で申し訳ないのですが、蒲谷鶴彦さんがモデルとして登場する小説があることをご存じでしょうか。
井上靖の『海峡』という作品で、その取材のために、蒲谷さんと井上靖は下北半島に出かけています。
そのことを私のブログに投稿しました。

fagus06様
 蒲谷先生から取材のために井上靖さんが自宅に来たという話は聞いています。また、書斎には井上靖さんの手書きのレコードの推薦文(生原稿)が額に入って飾ってありました。このあたりの経緯は詳しく息子さんの剛彦さんが、日本野鳥の会奥多摩支部報に書いてあったと思います。
 なにしろ、アカエリヒレアシシギを録音するというのはあまり蒲谷先生的ではないので(先生は小鳥のさえずりが好き)、このあたりはフィクションでしょう。また、先生はアカエリヒレアシシギの録音ができたのは、『野鳥大鑑333』発行の後、1998年5月のことで、山形県飛島で数声録れました。このとき、私は同行していたのですが、ことのほかお喜びでした。その理由が『海峡』にあったことを後で知りました。

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