タイマー録音できる新機種-フィリップスVTR8010
このところ、風が強くて仕事になりません。そのため、デスクワークが増えました。
ネットでいろいろ探していたら、フィリップスからタイマー録音できるハンディレコーダーが先月、発売されていました。フィリップスは、ソニーと同様、家電の規格を決めるほどのメーカーというイメージがあります。そのメーカーが出した録音機なのですから、気になります。
ラインアップは4機種なのですが、今回発表されたなかでの上位機種のVTR8010について、メーカーの製品情報、マニュアルから考察してみたいと思います。まず、録音フォーマットは、96kHz/16bitが最高で、mp3での録音も可能です。すでに24bitあるいは192kHzが当たり前になっています。まあ、長時間録音する可能性のあるタイマー録音では、48kHz/16bitがあれば十分ですので、機能的には問題ないと思いました。
マイクは、指向性となっています。内蔵メモリは16G、48kHz/16bitで24時間録音可能です。メモリの増装は可能ですが、後述のように意味がありません。
そして、肝心のタイマー録音は可能とあります。マニュアルにとくに書かれていませんので、設定できるのは1件のようです。また、マニュアルによると、パワーをスイッチでオフにするとタイマー録音できないようで、自動電源オフ設定で作動とあります。また、終了時間を設定するのではなく、録音時間を「全て・30分・60分・120分」から選ぶようです。2時間以上は「全て」ということになるのでしょう。
フィールドで使う場合のマイナス要因は、電源が内蔵されたリチューム電池であることでしょう。野外では充電できませんし、コンビニに飛び込んで乾電池を買うこともできません。このリチューム電池による録音時間は、10時間となっていますので、毎日2時間録音して5日分、あるいは午後7時に置いて翌朝の午前5時まで録音するとして、ぎりぎりの性能です。ただ、VTR8010はUSBコードで給電できるとありますので、モバイルバッテリーを増装すれば、内蔵メモリいっぱいの24時間は録音できそうです。「内蔵メモリいっぱいの」というのは、PCM録音の場合は内蔵メモリのみと書かれていました。ちなみに下位機種は、ダイレクトなUSB給電のため増装はできそうにありません。
このほか、いらないものが付いています。この機種の売りは、ハイビジョン画質で録画もできるということで、先端のマイクの間にカメラのレンズがあります。マイクには、ジャマーを付けるのが当たり前なのですが、ジャマーを付けたらレンズも覆われてしまい録画できません。この設計者は、野外での録音をまったく考えていなかったようです。
このほか、FMラジオなども、いらないかなといったところです。
重さは80g、価格は2018年5月7日現在の価格コムでは、載っている販売店すべて21,384円。ポイントが10%付くところで、1万円台になります。
タイマー録音ができて、まずまずの音が録れるYAMAHA W24が生産終了となり、ネットオークションでもコンディションの良いものが出ることが少なくなりました。そのようななかで、細かいところで制約あって、いらない機能があるとは言え、VTR8010は貴重な機種といえるでしょう。今後、ネット上にあがるであろうレビューを参考に購入を考えたいと思います。
メーカーの製品情報のURL。
http://stayer.co.jp/products/philips%E3%80%80vtr8010/
価格コムの該当製品のURL。
http://kakaku.com/item/K0001043620/
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