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2018年6月 1日 (金)

タスカムDR-44WLを試す-その3・設定

 多くの録音機同様、メニューと設定ボタンからそれぞれの設定をしておきます。メニューからは、主なものでは日時設定、ローカットなど。マイクなどの入力先は左のスライドボタンで設定しておきます。ただ、マニュアルには細かいことが書いていませんので、はじめは戸惑いました。他の録音機の要領を参考にしたり、メーカーサイトの該当機種のページを見て解決しました。
 DR-44WLならではの機能がいくつかあります。フィールド録音で役立ちそうなものについてチェックしてみました。
 Wifi接続ができます。これは、スマホに専用アプリをインストールして、スマホからDR-44WLを動かしたりモニターできる機能です。主な動作は、録音、再生、録音ボリュームの設定、さらにはメニューの一部です。ちなみに録音ボリュームの設定は、こちらのほうが楽でした。
P1050201

 Wifiの有効距離は、カタログ値では20mとなっています。実際に試したところ、目測ですが20mは納得できる数字でした。仮に鳥と録音機の距離が10m、さらに20m、合計30m離れれば、野鳥を驚かさないですむ場面が多いと思います。また、フルボリュームで録音していますので、衣擦れ、左右の体重を変えただけで足元で「ジャリッ」という音、静かな環境ならば鼻息まで入ってしまいます。しかし、何分録音したか、ちゃんと音が入っているのか、バッテリ残量など気になるところです。これが離れたところからモニターできるのはありがたい機能です。また、録音後に再生して確認することもできます。これらは、いずれのリモコンではできないこと、Wifiならでは機能です。
 私が所有しているリモコン付きの録音機の到達距離は、YAMAHA W24は7m(カタログ値)、SONY PCM-D100は2.5m(カタログ未記載、実測)です。いずれも、野外ではあまり意味のない距離です。DR-44WLの20mは、野外では使い道のある距離と言えるでしょう。
 XRI機能は、デジカメでは普通になりましたが、録音機ではまだ付いている機種は少ないです。ファイルに緯度経度などの情報が書き込まれる機能です。これは、調査などで録音する場合、基礎情報を得るためにはとても便利な機能だと思いました。
 まず、メニュー→録音設定→録音形式で、ファイルはBWFを選んでおきます。この設定で録音されたファイルを音楽編集ソフトのメタデータを表示させる機能で見ると、録音機名などが表示されます。しかし、私の持っているソフトではいずれも緯度経度を表示させる機能がありませんでした。そのため、DR-44WLとWifi接続させたスマホから専用アプリのなかのXRIをタッチして緯度経度を表示することができました。私のスマホの画面をキャプチャーしました。自宅が特定されるので数字の一部にモザイクをかけています。

Screenshot_20180521131905_3

 ただ、WifiもXRIもバッテリーの消耗が激しくなり、録音時間が短くなりますので長時間録音の場合、注意が必要でしょう。
 その他、ローカットは低い声で鳴く鳥の声が損なわれるので設定しません。大きな音が入ってきたら自動的に書き換えてくれるリミッターは設定しておきました。これ以外、ディスプレイのバックライトの点灯時間など、適宜設定しておきます。
 つづく。

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